内容説明
狩猟、沢釣り、雪山、古民家での自力生活…犬と登山家は今日も旅する。
目次
ナツとの出会い
幼犬時代
ナツの狩猟
ナツの登山
長万部の鹿
ナツの大ケガ
横浜のナツ
犬のしあわせ
山旅犬の育て方
著者等紹介
服部文祥[ハットリブンショウ]
1969年生まれ。登山家、作家。大学時代に登山を始め、カラコルムにある世界第二の高峰K2に登頂。日本では剱岳や黒部で冬期初登攀を記録。やがて食糧を現地調達する「サバイバル登山」に傾倒。現在は、生活の拠点を廃村の古民家に移し、狩猟、畑作の生活を送る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
169
表紙写真に魅かれて読みました。服部 文祥、初読です。 山旅犬なしでは、冒険的に登山は難しいかも知れません。しかしどうして犬は、ここまで人間に忠実になれるのでしょうか❓🐕🐕🐕 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309031545/2023/11/06
マリリン
43
表紙のナツの視線から、全てわかっていると言いたそうな賢さが伝わってくる。北海道で生まれた野良犬のナツを迎え入れ山旅犬に育てる過程を綴ったエッセイ。犬も車酔いするのかと知り、車での移動は慣れさせるためとはいえさすがに可哀そうになった。お金もキャッシュカードも持たず、狩りをしながら旅をする...想像できないけど、服部さんらしいスタイル。旅することをナツはどう感じているのだろうか? 偶然旅の途中でナツがいなくなってしまった事を知った。2024/02/03
たまきら
43
今時北海道でも珍しい野良犬ーそんな孤高の母を持つナツと、登山家の7年間がつづられた本です。ふふふ、男のロマンのかたまりみたいな作者がいかに使役犬を熱く語ろうとも、この人は犬を使いこなせていないことは写真を見ればわかります。彼女は愛されているパートナーとして作者さんと一緒にいるんじゃないのかなあ。私個人は使役犬=虐待とは思っていませんが、彼が犬を殴る描写は虐待だと感じました。人を噛まないようにするしつけが「人と会わないようにする」というのはどうなんだろ。2024/01/10
roatsu
18
服部家の愛犬ナツの歩みを披露する写真満載のエッセイ。シンプルに愛犬がいる暮らしの素晴らしさ、そして何とも愛くるしいナツの躍動に胸が一杯になる本。山旅犬として育て共に山野を歩む文祥さんの巻末に綴られる哲学には深く首肯させられる。やはり浅はかなエゴで座敷犬を山に連れ出す凡百とは大きく異なる。認識と覚悟が。そして多くの人間はそうはなれないだろう、とも。そんな小難しい点はさておいて、単純にナツにめろめろのご主人としての愛情が溢れる可愛らしくまた切ない愛犬グラフィティでもある。犬と暮らせてよかったですね、と(^^)2023/11/14
milk tea
16
野犬から猟犬、山旅犬にまで育てあげた服部さんと服部さんの相棒ナツのエッセイ。 雪山を登ったり、川を渡ったりとこんなに逞しく育った。勇敢で賢いパートナーだ。2024/03/16