出版社内容情報
日航123便墜落事件から37年後の現在、真実を追求する初めての裁判闘争が幕を開けた! 〈昭和史の闇〉が凝縮する歴史的な法廷の一部始終に肉迫し、事件の真相に迫る。
著者情報
元日本航空国際線客室乗務員。国内線時代に事故機のクルーと同じグループで乗務。その後、官公庁、各種企業等の接遇教育に携わり、専門学校、大学講師として活動。東京大学大学院博士課程修了、博士号取得。
内容説明
日航123便墜落事件の不透明な事故処理によって、遺族や関係者たちは苦難に満ちた歳月を過ごしてきた。そして事件から36年後の2021年3月26日。事故で夫を亡くした遺族と、副操縦士の親族として乗客たちへの贖罪の念を抱える関係者は、JALが持つフライト・データの情報開示を求め、裁判闘争を開始した。緻密な論拠を元に膨大な証拠を提出する原告と、僅かな反論しか提出しない被告・JALとの攻防。そして2022年10月13日、判決の日を迎えたのだが―。
目次
第1章 歴史的裁判開始(記者会見場―壇上に並んだ二枚の写真;記者会見で明らかになった重大な事実 ほか)
第2章 法廷への道(あの日から隠蔽がはじまった;日本航空幹部候補生の社員教育から見えてきた真相とは? ほか)
第3章 情報開示請求裁判―東京地方裁判所706号法廷(第一回口頭弁論期日二〇二一年六月二八日;訴訟妨害―第一回法廷の裏側で何が起きていたか ほか)
第4章 茨の道程(口頭弁論再開申立書;第六回口頭弁論期日 再開日二〇二二年八月二五日 ほか)
第5章 判決(「令和4年10月13日判決言渡」;弁護団からのメッセージ ほか)
著者等紹介
青山透子[アオヤマトウコ]
ノンフィクション作家。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程を修了、及び博士号取得。日本航空株式会社国際線客室乗務員を経て、客室乗員訓練部のノウハウをもとにした日航関連会社設立時に教務を担当し、各種企業、官公庁、大学等の人材教育プログラムに携わる。その後、日航123便で殉職した客室乗務員のグループに所属していた経験から、大学院等研究機関で、日航123便墜落に関連した35年間の資料、日本国および米国公文書を精査して調査を重ねる。著書に『日航123便墜落 疑惑のはじまり―天空の星たちへ』『日航123便墜落の新事実―目撃証言から真相に迫る』『日航123便墜落 遺物は真相を語る』『日航123便墜落の波紋―そして法廷へ』『日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす』(いずれも河出書房新社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
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tonnura007
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