出版社内容情報
ペットボトルやトリセツ、何でもないものから浮かぶまさかの真実――人気ライターが部屋だけで繰り広げる日常エンターテインメント。
内容説明
ペットボトル、トリセツ、入浴剤…部屋にあるモノたちへの狂気の執念が導き出す、まさかの結末―目次を見れば必ず読みたくなる“実験”的エッセイ。世界観にハマる人続出!ウェブ掲載時、大反響を呼んだ記事を大幅改稿、書き下ろしを加えて待望の書籍化!!
目次
台所―10年間飲みかけの午後の紅茶に別れを告げたい
リビング―取扱説明書554冊からたどる或る男の人生
トイレ―「地球の歩き方」100冊の詩的な一節で旅に出る
寝室―122の花言葉から成る花瓶たちのロマンス
風呂―バブの20分間の鼓動を聴く
書斎―「きかんしゃトーマス」490話から紡ぐ安全報告書
部屋―269色を探して部屋をめぐる
著者等紹介
岡田悠[オカダユウ]
ライター。会社員の傍ら、2019年より執筆活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずぅ
17
面白い!!取説554冊から統計取って「ドコモ太郎」が一体どんな人間なのかを考察したり、きかんしゃトーマス490話を全て視聴して(イギリスから輸入してまで!!笑)事故の原因から安全報告書を作ってみたり、「このエピソードが1番好き!w」と思っても次の話ではそれを超えてきてずっと面白いし、終始大真面目に丁寧に書いてるけどそれがまた狂っててバランス感に笑う。インスタで著者のアカウント見つけたら、普通に爽やかなイケメンでもう本当に面白い。すべてが面白い。ほんとにオススメ。全著書読む。2023/06/18
たいちーらぶ
13
一日のほとんどを家で過ごす著者が、独特の着眼点と、何かに取り憑かれたかのように調べぬく姿は、狂気を感じるが目が離せない。しかし綴られる文章は軽快で面白く、くぎ付けになる麻薬的エッセイだった。とにかく着眼点がスゴイ!部屋に転がる飲みかけの午後の紅茶を愛でる日々の記録、携帯電話の取説の例文に存在する或る男の物語、サブスクで届く花束の花言葉で成る花瓶の中のロマンス、きかんしゃトーマス490話から作り上げる安全報告書など。エッセイの間にはさまれるショートストーリーはなぜだか愛おしく感じてしまう。2023/08/20
アノニマス
12
午後の紅茶ってそれだけ放置しても意外と大丈夫なんだなというのが表題作への感想。常人ならベッドの下からペットボトルを見つけた時点で捨てているであろう。引っ越しをする度に持っていくとは…。ガラケー時代のドコモの説明書の例文に出てくるドコモ太郎の人生に想いを馳せる回がめちゃくちゃ面白かった。地球の歩き方の詩的な表現には惹かれるが実際に読んだら本気で海外へ行きたくなってしまうかもしれないという不安がある。2025/05/16
キイ
11
部屋をめぐる空想譚、おかしくておもしろかったです。ドコモ太郎とトーマスは特に笑っちゃいました、楽しい読書でした。よくある入浴剤では、私もバブが好きです。2022/08/24
葉子
10
面白かった〜!こういう、賢い人がぶっ飛んだことを理詰めで語る本好きなんです。(褒めてます)個人的にドコモ太郎と、トーマス全話から考えられる安全管理の話が好きです。でも、全話狂気じみてて本当に面白かった。読んだ勢いで夫にすごい面白い本があるから1章だけでも読んでみてと進めたら、全然ハマらずに白い目で見られたので人を選ぶ本だと思います。。。でも私は大好き。著者は一歳の息子がいるそうで、子育てのエッセイも最近出版されたみたいなのでそちらも読んでみます。2023/06/23
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