出版社内容情報
外務省公文書に記された決定的な新事実、さらに「異常外力」とは何を意味するのか? 日航123便墜落の真相を明らかにする決定版。
内容説明
事故調査報告書の別冊に、隠すかのように記された決定的な新事実。「異常外力着力点」とは何か?真相を暴く、決定版!!これは「事故」ではない、「事件」だ!
目次
第1章 事件の真相―時空の闇(私たちが騙された“あの日”;外務省は事件とわかっていた;事件を事故に―驚くべき詭弁の実態;反省なき政府の大罪;嘘の正当化―そのプロセス;自衛隊と米軍は何をしたのか;防衛庁の威信をかけた国産ミサイル開発中)
第2章 異常外力着力点(隠されてきた公文書;異常外力の正体;隕石は横から当たらない;米国の情報開示;ボイスレコーダーの不自然な解析会議)
第3章 沈黙と非開示―罪を重ねる人々(答申書―嘘も詭弁もつきたい放題;在日米軍の情報開示―FOIA;心地良い言葉に騙されるな―元米兵と元自衛隊員からの提言;日航安全啓発センター―情報操作の役割)
終章 521人の声を聴く
著者等紹介
青山透子[アオヤマトウコ]
ノンフィクション作家。東京大学大学院博士課程修了。日本航空国際線客室乗務員として国内線時代に事故機のクルーと同じグループで乗務。その後、官公庁、各種企業、大学等で人材育成に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
134
本著者初読み。日航機墜落事故は実はミサイル誤射による撃墜事件だったという本。このような説は知らなかったが、最後まで読んでも説得力はなかった。著者は従来説に「矛盾」を感じ自説には「明らか」を連呼するが、疑わしさはどうも反対のように見える。著者の主張を補強するのはどれもうろ覚えの様な証言と、初期の公文書の記載が「事件」か「事故」かの違いに限られている。自衛隊が現場で証拠隠滅を謀って救助が遅れたというが、自衛隊がそこまで腐っているなら、生存者など生かしておこうとするのだろうか。2023/12/11
AICHAN
52
図書館本。著者は「日航123便墜落」についての調査報告書を探し回り熟読し、ついに新事実に辿り着く。123便の垂直尾翼に外的圧力がかかったという報告だ。自衛隊は民間機を仮想敵機と見て練習することがある。その練習において炸薬の入っていないオレンジ色のミサイルを自衛隊機は123便に発射してしまったのだ。自衛隊や米軍やときの政府(中曽根内閣)も事実を知っていた。なのに隠蔽した。それも人非人な方法を用いて。これを立証するのは国が相手だけにおそらく不可能だろう。それでも著者は裁判に持ち込もうとしている。立派。2021/04/07
あっきー
18
⭐3 以前から気になっていた著者の本を読む、全部が本当かは分からないが事実はかなり含まれていると思う、墜落地点が長時間発見できなかったことなどあり得ないだろと自分も当時感じていたのを思い出す2023/06/25
マイケル
16
「第2章 異常外力着力点」に書かれた科学的エビデンスから、最後尾周辺に生存者が集中していた事実と矛盾する圧力隔壁説を論理的に否定。都合の悪い証拠を隠蔽・無視し修理不備という嘘の事故原因をでっち上げて幕引きされた事件。しかし、その原因とされたボーイング社へのお咎めなし。真相究明への著者の執念が伝わる本。充実した注釈も勉強になり面白い。著者も以前より成長したためか舌鋒鋭い。相模湾に眠っている証拠品引き上げが待たれる。この事件はJ.F.ケネディ暗殺事件を連想。巻末添付の答申書はHood氏の英語より分かりづらい。2020/08/18
Great Eagle
14
青山著書の3冊目だろうか。これが現実だとすると空恐ろしいことですが、少し前までの戦争時には当たり前の報道管制というか事実歪曲だったのでしょう。まだ現代においてもそんなものなのかもしれません。あと50年もすると、例え事実が暴かれたとしても、当時では仕方なかったことだろうとその世代の人は考えるのだろう。2021/02/12