出版社内容情報
極貧の少年時代、苦悩と挫折の青春、作家という見果てぬ夢。絶望の日々を支えてくれた、人の情けと北国のぬくもり。感動のエッセイ!
内容説明
北の原野に生き、貧しさにあえいだ日々。夏には水を飲ませ、冬には暖をとらせてくれた、人々の限りなき優しさが大地にきらめく―。めくるめき人生の醍醐味、感動のエッセイ!
目次
1 故郷という原点(雑草育ち;故郷へ帰って;さまざまな先生 ほか)
2 生きるということ(わが家の節約;おしゃれ;苦い記憶 ほか)
3 人生という宇宙(汽車の旅;橋の上で;人柄 ほか)
著者等紹介
小桧山博[コヒヤマハク]
1937年4月北海道滝上町に生まれる。1976年『出刃』で北方文芸賞受賞。1983年『光る女』で泉鏡花文学賞受賞、北海道新聞文学賞受賞。1997年札幌芸術賞受賞。1998年滝上町社会功労賞受賞。2003年『光る大雪』で木山捷平文学賞受賞。2005年北海道文化賞受賞。2007年北海道功労賞受賞。2011年鹿追町自治功労賞受賞。2020年小桧山博文学館開設(北海道滝上町)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あつひめ
54
世代は違うのだけど、小檜山さんの暮らしぶりに懐かしさを感じてしまう。生活は困窮していたかもしれないが、心はとても豊かなように感じる。北国という厳しい環境が、大地を育てるように人の心も優しく育ててくれたような。好奇心旺盛なところはいくつになっても衰えていない小檜山さん。苦しいことも多いかもしれないが、きっと素敵なこともたくさん見ていることだろう。私は、生まれも育ちも内地だが、北海道に嫁いで物の見方、考え方が変わった。北の大地は心を浄化してくれる気がする。また小檜山さんの本を読みたい。北海道大好きだ!2020/12/29
chuji
1
久喜市立中央図書館の本。2020年7月初版。初出「THE JR Hokkaido」2016年7月号~2020年7月号。44編のエッセイ集。一編一編が 心に滲みる。一日一編読みたい位です。2020/11/27
みろみ
1
図書館本。たまに汽車の中で読むエッセイを集めた本。はじめの方は子供の頃の貧しかった話が多いけど、後半たくさん海外旅行していてヘェ〜って思った。2020/09/29
蹴球有閑人
0
JR北海道の車中で、年に一度読む随筆集。それぞれの最後の一行に含蓄がある。そして三浦綾子さん光世さんとのエピソードが出てきてびっくり。 2020/12/26