最後の楽園―服部まゆみ全短編集

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  • サイズ 46判/ページ数 498p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309028446
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

幻想、怪奇、ゴシック、ミステリ……無二の作家・服部まゆみの珠玉の短編、全作品。未発表作品を含む、物語の歓びに満ちた十七篇。

内容説明

究極のゴシック・ミステリ作家が遺した、全ての短編を収録。純真と憎しみ、欲望と献身、恐怖と甘美―今まで読めなかった、幻の十七編。

著者等紹介

服部まゆみ[ハットリマユミ]
1948年、東京都生まれ。小説家、版画家。第10回日仏現代美術展にてビブリオティック・デ・ザール賞を受賞。87年、『時のアラベスク』で横溝正史賞を受賞し作家としてデビュー。2007年、肺癌のため永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

86
服部まゆみの世界に酔い痴れる。以前図書館で借りたんだけど、Amazonで検索したら品切れになっていた。残念。画商が主人公の話が好き。

コットン

78
ひなきちさんのおすすめ本。まず著者が挿画もされていて、統一感のある世界を感じる。そしてサスペンスとファンタジーとどんでん返しをぎゅっと閉じ込めた作品が著者の魅力で、今回の作品では『時のかたち』などはその好例だと思います。2020/09/21

keroppi

72
東京で桜が開花した。最も早い開花らしい。そんな雪もちらつく寒い日に、この本を読んだ。様々な短編が収録されているが、真ん中に収められた中編「桜」が印象的だった。桜が咲く中で繰り広げられる殺人事件。桜には死体が似合うのか。しかし、単なるミステリーではなく、読者を混乱に陥れてしまう。桜の花は、人を惑わせてしまう。今年の桜は、静かに眺めることになりそうだ。これ以外の短編も、ドラキュラや狼男やゾンビや、なんと金田一耕助が出てくる話まである。装画も著者によるもので、この本の雰囲気に実に合っている。2020/03/14

ぐうぐう

37
服部まゆみが亡くなって12年。振り返れば、彼女が小説家として活動した期間は、たったの20年であった。どちらかと言えば、寡作気味だった服部まゆみは、短編においてもその姿勢を崩さなかった。500ページ近いとは言え、1冊の本に収録できてしまう数しか、彼女は短編を残さなかったのだ。本書は、服部まゆみの全短編17作を収録している。ゴシック、本格、ホラー、パスティーシュと、ジャンルは多様ながらも、ほとんどにどんでん返しが用意されているのは、『この闇と光』の作者らしく、律儀さすら感じさせる。(つづく)2020/02/25

リッツ

30
堪能~!!一冊の中に大好物がいっぱい!もっと早く知りたかった。故人であられることが改めて惜しまれる。最後の楽園は物語のタイトルでもあるけれど、それとは別にこの本そのものだと思った、装画も含めて。(版画家でもあった作者自身の手による)他の著書、そして作中に使われていたゴーレムも是非読んでみたい。2020/03/22

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