出版社内容情報
髪は美しく、カラダはほっそり、子供は早く……「女のカラダ」にかけられた呪いを解く爆走エッセイ! cakes好評連載の書籍化。
内容説明
私は私を全肯定。「女のカラダ」にかけられた呪いを解く爆走エッセイ!!!!cakes好評連載、書籍化!!!!
目次
乳―乳、帰る
髪―髪のみぞ知る
腹―腹いっぱいの涙
足―足をナメる人生
肌―肌は見せるか見せざるべきか
尻―世界にひとつだけの尻
目―目と目で通じ合うってアリですか
爪―爪を憎む者たち
声―君の地声で僕を呼んで
毛―無理、無茶、無駄毛〔ほか〕
著者等紹介
王谷晶[オウタニアキラ]
1981年、東京都生まれ。小説家。著書に『探偵小説(ミステリー)には向かない探偵』(集英社オレンジ文庫)、『完璧じゃない、あたしたち』(ポプラ社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
84
『ババヤガ~』を読んで、他の作品も読みたくなり、次はこちらの作品を手にとりました。が、こちらの作品、とてもとても人前ではカバーなしに手にとるコトのできないタイトル&装丁です。2019年頃に書かれたエッセイで完全に女性目線でバッチリ書かれており、きっと女性読者さんが読むと自分が読むよりは共感ポイントが多々あるんだと思います。ただアグレッシブと言えばアグレッシブなのですが、イマイチ文体に馴染めてなかったです。もう少し他の作品もチャレンジしてみて、相性を判断したいと思います。しかし、随分とまぁよく怒ってますね。2025/07/31
papako
70
どこで見たのか?気になって。楽しかった!とにかく自分大嫌いな私でも、もしかしたら、ほんの少し?自分のことを好きになれるかも?いや、結局ダメだけど、ちょっとだけそんな気分にしてくれました。自分はルッキズム・外見至上主義に囚われているんだと認識した。これから芸能人だろうとなんだろうと外見に何かを言うことはやめよう。ほめてるつもりでもほめてないかもしれないしね。うん、楽しかった。けど、バスで読んだのは失敗した。クスッとさせられた。2019/10/16
アマニョッキ
56
Twitterかなにかで本書の「目次」をみる機会があり、そのなかに「動くな、死ね、反り返れ」のフレーズを見つけた瞬間わたしの脊髄が「買え」と指令をくだしました。これ読んでるどれくらいの人がこの素晴らしいネーミングセンスわかってるんだろう…くやしい(←なんでお前が)。くすっと笑えて、ちょっと真面目で不真面目で、そして終始自分全肯定にあふれている良書。世代がどんぴしゃなだけに小ネタが全部わかるのも嬉しい。レプリカントが脱走し、金田と鉄雄が激突する年。そういえば翌年オリンピックだ!2019/08/28
まさきち
48
レズビアンの著者による体の各パーツにまつわるエッセイ。なかなかに面白い視点で、楽しめた一冊でした。2021/01/19
olive
30
うんこの数だけ救われる。たとえどんな丁寧な言葉遣いでも、薔薇の木には薔薇が咲くように、うんこな気持ちから出てくる言葉はうんこだ。どこかで読んだのだが、うんこと聞いて笑うのは子供、大人はうんこを真面目に考えます。そう、真面目に私の肉体は、私だけのもの。あらゆるすべての私を肯定してくれる。みんなで救われようの輪♪2019/08/18