• ポイントキャンペーン

背中の地図―金時鐘詩集

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 141p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309026794
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0098

出版社内容情報

生きながらにして伝説と化した在日の詩人がその生涯の決算をかけて「ノアの洪水」としての3・11以降の日本を問う感動的な詩編。

金 時鐘[キムシジョン]
著・文・その他

内容説明

悲しみを共にしようと、うすれる記憶にまといつく詩の燐光。伝説的な詩人の執念。

目次

1 山涛のあと(朝に;不在;網 ほか)
2 日は打ち過ぎて(遠い後光;エレジーの周り;またそして春 ほか)
3 禍いの青い火は燃える(またしても年は去り;それでも言祝がれる年はくるのか;風のなか ほか)

著者等紹介

金時鐘[キムシジョン]
1929年、朝鮮釜山市生まれ。詩人、済州島で育つ。1948年、済州島四・三事件に関わり、苛酷な弾圧を逃れて来日。日本語で詩を書き、朝鮮と日本のはざまで生きる者の思いを表現してきた。詩集に『原野の詩―集成詩集』(立風書房、小熊秀雄賞受賞)、『失くした季節―四時詩集』(藤原書店、高見順賞受賞)など、評論・エッセイ集に『「在日」のはざまで』(立風書房・平凡社ライブラリー、毎日出版文化賞受賞)、『朝鮮と日本に生きる―済州島から猪飼野へ』(岩波新書、大佛次郎賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フリウリ

5
「東北は結局のところ列島の背すじあたりで呻いていて/そこは振り向いても見えはしない/昏い背中だ。/忘れ果ててしまった何かが/打謎の符丁のように貼り付いている。」●東北の海岸線は、たしかに背骨のようにみえる。背骨は大切だ。72023/03/23

→0!P!

2
思想が強すぎて頭に入ってこなかった。こと原発関連の詩は、悲観的になりやすく先入観も入り込みやすいように思える。詩を読むのが難しいジャンルの一つである。2023/11/05

kentaro mori

1
一読、他の作品との違いがわかる。それまでの「在日」であることの詩でなく、「あの日」に対する詩だからだろうか。どうしようもない憤りを感じる。●ノアの洪水を思わせた東日本大震災の地、東北・三陸海岸は、日本列島を形づくっている本州の背中に当たるところのように私には思える。振り返っても自分では見えない、運命の符丁が貼り付いているかのような背面だ。(序詞)2018/06/17

0
2018年4月20日初版印刷 2018年4月30日初版発行 著者:金時鐘 発行者:小野寺優 発行所:株式会社河出書房新社 装画:Yokomizo Miyuki ブックデザイン・組版:鈴木成一デザイン室 印刷:モリモト印刷株式会社 製本:小高製本工業株式会社 写真:岩根愛 定価:本体2500円(税別)2021/10/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12752569
  • ご注意事項