出版社内容情報
決定版アンソロジー第二弾。本との喜びに満ちた出会いや好きな作家についてなど、作家・須賀敦子誕生の源泉をあかす作品を厳選。
須賀 敦子[スガ アツコ]
著・文・その他
湯川 豊[ユカワ ユタカ]
編集
内容説明
須賀敦子に出会う最良の入門書であり愛読者にとってはあらたな魅力発見のための決定版アンソロジー。おまえはすぐ本に読まれると、いつも母親に叱られていた少女時代。そのころの喜びに満ちた本との出会いを描く『遠い朝の本たち』からの4篇はじめ、心ときめかせた「美しいもの」や尊敬してやまない作家たちについてつづった作品など、須賀文学誕生の源泉を明かす17篇、およびサバの訳詩7篇収録。
目次
1 本(ベッドの中のベストセラー;まがり角の本;父の鴎外;ダフォディルがきんいろにはためいて…;さくらんぼと運河とブリアンツァ;皇帝のあとを追って;黒い廃墟;オリーヴ林のなかの家;ふるえる手)
2 美しいもの(リヴィアの夢―パンテオン;アラチェリの大階段;舗石を敷いた道;図書館の記憶;チェザレの家;舞台のうえのヴェネツィア;ヒヤシンスの記憶;トリエステの坂道)
3 サバの詩七篇(三本の道;われわれの時間;娘の肖像;よろい戸が閉まっていて―カンツォネッタ;町はずれ;ミラノ;薔薇についてのヴァリエーション)
著者等紹介
須賀敦子[スガアツコ]
1929年兵庫県生まれ。聖心女子大学卒業。1953年よりパリ、ローマに留学、その後ミラノに在住。71年帰国後、慶應義塾大学で文学博士号取得、上智大学比較文化学部教授を務める。91年、『ミラノ霧の風景』で講談社エッセイ賞、女流文学賞を受賞
湯川豊[ユカワユタカ]
1938年新潟県生まれ。64年慶應義塾大学文学部卒業、同年文藝春秋入社。「文學界」編集長、同社取締役を経て、東海大学教授、京都造形芸術大学教授を歴任。2010年『須賀敦子を読む』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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