出版社内容情報
著者が当時の警察・自衛隊・政府関係者および、遺族、目撃者などに取材を続けるうえで新たに見えてきた新事実を書き下ろした一冊。
内容説明
事故ではなく事件か!?墜落現場特定と救助はなぜ遅れたのか。目撃された戦闘機の追尾―あの事故で仲間を失った元客室乗務員が解き明かす!鎮魂のノンフィクション。
目次
序章 あの日に何が見えたのか
第1章 一九八五年八月十二日の記録
第2章 新たに浮かび上がるあの日の証言
第3章 『小さな目は見た』というもう一つの記録
第4章 三十三回忌に見えてきた新たな事実―目撃証言からの検証
終章 未来の目は見た
著者等紹介
青山透子[アオヤマトウコ]
元日本航空国際線客室乗務員。国内線時代に事故機のクルーと同じグループで乗務。その後、官公庁、各種企業等の接遇教育インストラクター、専門学校、大学講師として活動。東京大学大学院博士課程修了、博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
223
元日航スチュワーデスの著者が123便の事故を「事件」とし未だ明らかにされないその真相に迫る。記されるのは数々の証言であり、①オレンジ色の物体が123便に向かって飛翔している様な写真②機体下部に付着したオレンジ色の物体③地元住民らにより早くから墜落現場が特定され通報されているにかかわらず長時間墜落場所が不明とされた事④多くの遺体が2度焼きされたように炭化している事とガソリンとタールの匂いが残っておりジェット燃料のケロシンとは考えられない事から導き出されるのは火炎放射器の使用である事などが語られる。恐ろしい。2024/01/24
いつでも母さん
211
この新事実が間違いだと言う証明をしなさい!って感じの読書になった。私たちは報道の自由とかお題目だけで、肝心な事は何も知らされない国民なのだろうか?何処かの誰かの為に真実はこの先も闇の中なのだろうかーあの日・・あの暑い夏の日に起こったことは風化させてはいけない。その時、どう動くか!常に後手後手になるこの国の政府や会社の上層部。歴史が教えてくれるのは一方的な上っ面だけだ。33年目の夏がすぐ来る。2018/02/22
kinkin
150
元日本航空客室乗務員の著者による1985年に墜落した日航123便事故の真相に迫る。あの事故からもう32年、犠牲者の方は今年で三十三回忌か。この本は当時の事故とした調査結果について当時の関係者の証言や書かれたものなどを通し事故結果の疑問点や不可解な点を挙げてゆく。目撃証言によると当時事故機と一緒にファントムという戦闘機が目撃されていることや、自衛隊の出動と活動の時間にズレがあることなど、今まで隔壁の損傷という調査結果と食い違うことがとても気になった。現在ならもっと解析できた内容も多いと思う。2017/08/08
桜父
132
日航123便が墜落して、もう33回忌なんですね。これまでいろいろな本で墜落の原因を推理しているが、今まで出てこなかった事実も書かれていて、大変勉強になりました。アメリカと日本の力関係や自衛隊の隠れている部分など真実が白日の元になるのは何時になるのでしょうか。亡くなった方々の無念が偲ばれます。2017/11/07
とろこ
84
事故発生直後から、これだけ多くの目撃情報が寄せられていながら、何故、墜落箇所をすぐ特定できず、救出作業が始まるまでに時間がかかったのか。公式発表と、実際に検死や救助に当たった方たちの証言に食い違いが多いのは何故か…。確かにこれは、「事故」ではなく、「事件」だったのではないかと思えてくる。著者が真相を知ろうと活動する中で投げかけられた、脅迫めいた言葉の数々。一体、誰が、何の為に真実を隠しているのか。亡くなられた520名の方々のご冥福を祈りながら、ご遺族が真に納得できる真相を、早く明らかにしてほしいと感じた。2018/04/21