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出版社内容情報
高峰秀子は日常の工夫を大切にした良き妻・生活人でもあった。彼女が愛した95の文具、台所用品、小物の魅力を綴る。
高峰 秀子[タカミネ ヒデコ]
1924年生まれ。日本を代表する名女優であり、歌手、エッセイスト。著書に『私の渡世日記』など。
内容説明
高峰秀子が愛したもの―女優・高峰秀子は日常生活の達人であった。そんな彼女の工夫がしのばれる、95の大切な品じなについての、愛情あふれる文章たち。単行本未収録エッセイを多数収録。
目次
アピールカッター
油処理バッグ
雨傘のレインコート
エッグセパレイター
エッグパンチ
エッグメーター
おっトクハガキ
落とし笠
オープナー
折りたたみコップ〔ほか〕
著者等紹介
高峰秀子[タカミネヒデコ]
1924年生まれ。女優、エッセイスト。五歳の時、松竹映画「母」で子役デビュー。以降、「カルメン故郷に帰る」「二十四の瞳」「浮雲」「名もなく貧しく美しく」など、300本を超える映画に出演。『わたしの渡世日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など著書多数。夫は脚本家で映画監督の松山善三。2009年、作家・斎藤明美を養女に。2010年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
42
高峰さんのエッセイを読んでいたので、この本に紹介されている品々を使っていらっしゃる様子が目に浮かびました。1974〜1995年の20年間にわたる連載を一冊に集約した本で、高峰さんの死後養女の斎藤明美さんが出されました。いいなと思ったのは「ブックストッパー」で、レシピ本などを写真メモ撮る時に便利そう。紙マスクも歯科医が使う医療用が紹介されていました。ラックサックというロールになったビニール袋を引っ張り上げて使うゴミ箱、今では100均でもありますね。お気に入りしか家には置かないというのも潔い。2021/08/28
あじ
41
20年以上前に“不織布マスク”の便利さを見出だしていた、高峰さんの目利きぶりといったらない。現在ではすっかり定番となり改良された品々が、あることあること感嘆。欲しいと思った品が廃番となっている落胆と感嘆とが、交互に私の物欲に揺さぶりをかけてくるのだった。この『私のごひいき』の前身にあたる『いいもの見つけた』とは、一味違った原稿を選んでいるようだ。表紙の写真も素敵である。高峰さんの聡明な美しさを然り気無く象徴している。【ハンコカード】なるものが、今とても気になっている。─単行本未収録エッセイ多数あり。2017/02/17
はるき
16
今でも「〇〇さんのお気に入り~」ってよくあるんですが、いっそそっけない感じの文章がいい塩梅です。友人に戦果を報告するみたいな内輪感たっぷり。2021/09/09
ケロコ
15
高峰秀子という女性を彼女の生前は女優としてしか認識していなかった。彼女の書く本を読む度、彼女の生き方に興味を惹かれるのだ。本書は1974〜1995のエッセイをまとめたもので、2017年に初版が発行されており、冒頭におことわりとして『当時を知る貴重な資料〜。同じ物を当時の条件では購入できない』とあった。我が家にも有った商品も多くとても懐かしく色々な事を思い出した。読みながらネット検索して、購入を検討したりして。時代を超えて輝くもの、私の心を捉えるものが有った。2024/09/01
きゅー
12
高峰秀子が気に入った、あるいは気になったグッズについて書かれたエッセイ。主にキッチン用品で、そこに文房具などが加わっている。 なお、商品は本書の連載されていた1970年代半ばから90年代にかけてのものだ。油処理バッグ、折りたたみコップ、密閉クリップ、ポストイットなどなど。こんな時代からあったんだと思わされるものや、今は目にすることもなくむしろ新鮮味を感じるグッズも多い。他のエッセイと同様に、夫のドッコイへの優しい視線が微笑ましい。2021/01/25