出版社内容情報
妖かしにより滅亡した足利将軍十五代、京の蠱惑に取り憑かれた一族の末路……国内ホラーの第一人者が贈る、室町伝奇傑作集!
朝松 健[アサマツ ケン]
1956年生まれ。札幌生まれ。元国書刊行会の編集者。86年「魔教の幻影」で小説家デビュー。以後、ホラーと伝奇を中心に活動。
内容説明
絢爛豪華、夢幻泡影、妖怪変化、魑魅魍魎、死屍累々。おわりをまて。おわりをまて。黄金の室町伝奇集。
著者等紹介
朝松健[アサマツケン]
1956年生まれ。札幌市出身。出版社勤務を経て、86年「魔教の幻影」でデビュー。以後、ホラーと伝奇を中心に活動。日本独自の伝奇・怪奇・幻想小説の系譜と西欧流のオカルト小説・ホラー・ダークファンタジーとの融合を目指して、95年以降、室町時代を舞台にした妖異伝奇小説を数多く発表。2012年よりホラー雑誌『ナイトランド』『ナイトランド・クォータリー』の制作運営にも関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
48
初めましての作者さん♪ご紹介に感謝!最近興味深々な室町時代。室町なので現実だって腹は裂けるし首も飛ぶ。そんな現の生臭い残酷も混沌も怪し妖しに絡めとり縦横無尽に駆け巡る。実に楽しかった!一休さん三題も楽しかったが「首狂言天守投合」には目を瞠る。天守閣で戦果生首の化粧に勤しむ姫様達は安吾の『桜の森の~』の生首愛玩姫も真っ青な暴走ぷりに室町から戦国への死生観が滲む。そしてラストの「ぬっへっほふ」石燕が百鬼夜行画で描き水木御大も愛したぶよぶよダルダルの肉お化けが囁く「おわり」は確かに足利にも徳川にも引導を。巧い♪2026/06/15
ポチ
47
室町時代の妖のアンソロジー。一休さんの三話と首狂言天守投合の話は面白く読了。その他はまあまあかなぁ〜。2016/10/06
アーちゃん
46
2016年発行。2000年から2014年まで『異形コレクション』に発表した8作の短編集。既読の「若狭殿耳始末」(『異形コレクション 闇電話』掲載)が良かったので借りた一冊。全て室町時代を舞台にしていて、うち三篇は主人公が一休宗純。ホラーというかグロテスクな表現も多いけれど、姫君が天守で生首に化粧をするという「首狂言天守投合」まで行くと笑いしかでない。好みはラスト「ぬっへっほふ」。足利将軍15人の、初代尊氏(マイナス15)から義昭(マイナス1)に”おわりをまて”と囁く謎の生物。怪奇と幻想の室町を堪能した。2026/06/01
5〇5
9
室町時代に材を得た伝奇幻想集です。初出は、すべてテーマ別アンソロジー「異形コレクション」なんですね。「異形」目線で作品を眺めると、それぞれのテーマを一貫してこの時代の世界観で見事に表現されています。そして、あの”一休さん”を、オカルトハンター”一休宗純”に仕立て上げた荒技に、称賛を送りたいと思います。2022/09/28
rinpei
6
題名・装丁と本作の内容との間に違和感を覚える方がいらっしゃるようだが、私的には実にぴったり、しっくりきました。人の情念の奥に潜むエキセントリックな美意識圏に遊ぶ感覚。「首狂言天守投合」、特に気に入りました。2016/07/08
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