ことたま―柳原白蓮エッセイ集

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309024141
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「花子とアン」で話題!!出奔するも、幸せな家庭を築く。平和運動に奔走し、女性に尽くした稀有な人生!生誕130年記念刊行。

【著者紹介】
1885年、柳原前光伯爵の次女として生まれる。大正天皇の従妹。東洋英和女学校に編入学し、佐佐木信綱に和歌を師事。村岡花子らと交流する。宮崎龍介と知り合い、恋に落ちる。いわゆる白蓮事件を起こす。

内容説明

「花子とアン」で話題の白蓮。自身の美しい文章で語る、波瀾万丈の生涯、そしてたどりついた清らかな境地。伯爵家令嬢として生まれ、二度の望まぬ結婚を経て、出奔。「白蓮事件」ののち、宮崎家で二児に恵まれ、幸せな家庭を築く、廃娼運動、平和運動に挺身した知られざる、後半生。

目次

ことたまの誌名について
お蚊がいただいた
私の思い出
ある偶然
昔の女、今の女
霊魂をもつ人形
道とは
私のふるさと
幼児の足
避暑ということ〔ほか〕

著者等紹介

柳原白蓮[ヤナギワラビャクレン]
1885年(明治18)、東京で柳原前光伯爵の次女として生まれる。本名〓(あき)子。大正天皇の従妹。「大正三美人」の一人に数えられた。佐佐木信綱に和歌を師事。北小路家に養女に出た後、同家で結婚するが、離婚。柳原家に戻り、編入学した東洋英和女学校で村岡花子らと交流。卒業後、福岡の炭鉱王で富豪の伊藤伝右衛門と結婚、華やかな文化サロンを開き「筑紫の女王」の異名をとった。しかし、夫らとのあつれきに悩むなかで、戯曲上演をとおして知り合った東京帝国大学の学生、宮崎龍介(宮崎滔天の息子)と恋愛関係になり、新聞紙上で夫宛ての「絶縁状」を発表して出奔する、いわゆる白蓮事件を起こす。華族からの除籍、実家での幽閉同然の生活など曲折を経て龍介と結婚、一男一女を得て、文筆活動を展開。夫の社会運動やアジアとの交流も支える。終戦間近いころに長男が戦死。戦後は「悲母の会」など平和運動にも携わる。1967年(昭和42)、81歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ほっそ

4
最後の部分,ご主人の手記がとても素晴らしい。 妻の個性を尊重する・・・ってこと。 ここまで思われた彼女は、幸せな人だと感じました。2016/02/12

黒うさ

2
激動の人生を生きた女性だが、文章が柔らかくたおやかだった。魂の話、戦死した長男を悼む短歌、さらには婦人雑誌の企画で買い物をした話などバラエティ豊かな随筆集だと感じた。2016/02/26

ひろゆき

2
白蓮事件の詳細が、巻末に夫の手記によってまとめられている。元の夫を弾劾する華族の女性の激しい内容の手記が朝日新聞の一面に掲載されたことに改めて驚く。週刊誌と新聞が未分化の時代だからだろう。親から離されて里子に出されるという目的が、家を汚されることを防止することにあるなど初めて知る。2015/12/27

bookmari55

0
白蓮さんのことは「花子とアン」で知った。短歌集はハードルが高かったので、随筆集を。華族出身とのことだが、のちの夫の宮崎氏筆のあとがきにもある通り「自分の中に一つしっかりしたものをもっている女性」と言うのがよく伝わってくる文章だった。たまに出てくる短歌、特に戦争で失った息子のことを詠んだものが心にしみた。魅力的な人だったんだろうな。2024/01/16

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