出版社内容情報
戦争の終わりとともに、「私」は覚醒する――<文学>の新たな始まりを告げる書き下ろし長編!
【著者紹介】
純文学作家。近著に『千日の瑠璃 究極版 上下』、『白鯨物語』(原作=ハーマン・メルヴィル)、『我、涙してうずくまり』他多数。2013年「丸山健二文学賞」を設立。
内容説明
儚き生を見続けること、それが「私」の運命。五つの命が奏でる奇跡の物語。丸山健二により深化する「文学」―圧巻の書き下ろし千二百枚!
著者等紹介
丸山健二[マルヤマケンジ]
純文学作家。2013年、「丸山健二文学賞」設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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mame_maki
2
『深化する文学』は私には難しく、上巻よりはリズムに乗れたがチンプンカンプンだった…自然、命、戦争、トリカブト2014/05/29
ふくさん
1
隕石の空中爆発により誕生した超自我たる「巡りが原」の独白はここに属する全てを包括する。標高千数百メートルよりの視座は常に揺れ動くが平和への希求と戦争を憎む姿勢において首尾一貫している。盲目の女芸人は不条理な両性具有の立場を瀕死の特攻隊員への愛に目覚め性差を克服する。神の領域を体現する黒牛、煩悩と肉欲に囚われた僧、自由を謳歌する逸れ鳥、巡りが原の象徴たるシラビソの巨樹、毒と薬の二義性として繁忙するトリカブト。これらが混然一体となって存在の本質を問い驚嘆すべき大団円。残された巡りが原は何を思う。脱帽です。2014/07/22
うさうさありす
0
上巻よりは数人の登場人物が見えて来た分、画像をイメージする事が出来ましたが、結局読み終えても頭に何も残らなかった、また何も得られなかったように思います。こんなに分厚く上下巻にしてまで、この表記法にする必要があったのでしょうか?寧ろ、普通に表記していたら、もう少し物語が頭に入って来たかも知れません。2014/06/21
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