出版社内容情報
珈琲の香り漂う喫茶店、哀切なピアノのメロディ、窓を叩く雨、かすかな恋の予感。めくるめく愛と性の世界を描く、極上の恋愛小説!
崩れゆくものこそ、美しく愛おしい――。窓を叩く激しい雨、哀切なピアノのメロディ、そしてかすかな恋の予感。それは破滅への序曲なのか? ピアノ調律師と自動車整備工の平穏な恋は、一人の男の出現によって、思わぬ局面を迎える。甘やかで残酷な、二つの愛のはざまに揺れる、女・三十歳の選択。極上の恋愛小説!
<本文抜粋>
〈苦味は感覚の必需品である。苦味とか哀しみとか痛みとか、それらは生きていく上で欠かせないものなのだ〉
〈幸福なんてものの概念をいちいち探ったりしない。それが、最も健全な状態なのかもしれない〉
〈「好き」の分量が多いほうが、いつだってみっともない行動をする。みっともない分だけ相手はしらけていく〉
〈あの人は今、何をしているのだろう。答えを知ったところで、それは薬にもなるし毒にもなる〉
〈単なる偶然を、つい運命などという大げさな言葉に置きかえてしまう。これだから恋愛は嫌だ。一番嫌いな女に自分自身がなってしまう〉
〈別れるとは、どんな状態を指すのだろう。逢わない、連絡をとらない、相手の温もりをあてにしない。胸がどんより重くなった〉
第一章 雨の午後
第二章 再会
第三章 哀れみの音
第四章 夜の魔物
第五章 きらめく海
【著者紹介】
1964年、神奈川県生まれ。玉川大学文学部卒業。著書として『真空管』『中年前夜』『ミ・キュイ』『長い失恋』『オーダーメイド』『エストロゲン』など多数。2011年から読書会「ヨモウカフェ」を主宰。
内容説明
窓を叩く激しい雨、哀切なピアノのメロディ、そしてかすかな恋の予感…。それは破滅への序曲なのか?二つの愛のはざまに揺れる、女・三十歳の選択。
著者等紹介
甘糟りり子[アマカスリリコ]
1964年、神奈川県に生まれる。玉川大学文学部卒業。2011年から読書会「ヨモウカフェ」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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