織田作之助―昭和を駆け抜けた伝説の文士“オダサク”

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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309022116
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

生誕100年。『夫婦善哉』の作者であり、太宰・安吾と共に無頼派と呼ばれたオダサク。エッセイや評論、貴重な写真等で辿るその軌跡

内容説明

26歳で書いた不朽の名作「夫婦善哉」―。作家活動わずか7年の間に多くの作品を残し、伝説のような生涯を足早に駆け抜けた男の全軌跡。全集未収録作品、オダサクを語るエッセイ・評伝・対談・座談会とともに。貴重な写真を多数掲載!

目次

織田作之助からの伝言
夫婦善哉の世界
同時代の証言
三十三年と七十六日間の軌跡―織田作之助の生涯と作品
織田作之助が語る大阪・文学・女性
全集未収録作品
織田作之助をめぐる人びと

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里愛乍

39
銀座のバーで見せてもらい、あまりの表紙のかっこよさに即購入を決めた。織田作之助を知る第一歩としては良書だと思う。隅々まで興味深く読めた。彼が語る「小説は作り事や」と『可能性の文学』に、彼の書く姿勢が垣間見えた気がした。ちょっとショックだったのが「オダサク」呼びを御当人はお気に召してなかったってこと…?こんなに浸透してるのに。2017/01/22

桜もち 太郎

7
織田作之助が亡くなる直前に後に「無頼派」三羽烏と呼ばれる、太宰治、坂口安吾との座談会が掲載されていた。初顔合わせの型破りの語らいだ。「小股の切れ上がった女とは」「どんな女がいいか」「「女を口説くにはどんな手が」など追及しているところが可笑しい。昭和22年1月10日33歳の短い生涯を終えた織田に太宰治が送った追悼文の一部が掲載されている、「織田君!君は、よくやった」と。この「織田君の死」という全文を「青空文庫」で読み感動した。彼がもっと生きることができていたら、日本の文学は間違いなく変わっていたと思う。2014/05/17

まなまな

3
織田作之助展を前に拾い読み。かなり細かい織田作之助本で地味に豪華。大谷晃一「ほんまの織田作之助」のなかに「みんながオダサクと呼びよる。バカにしとんのや」という台詞がある。自意識と美意識、名誉欲、プライド、計算づくな面も見え、生身の作家の姿がそこかしこに。愛妻家の印象は消えなかったけど、晩年の結婚、恋愛は完全に破綻してる。坂口安吾と太宰治との、無頼派三羽烏の対談も収録。作之助がかなり手を入れたらしいけど、読んでるこっちも酔うくらいまだ滅茶苦茶。無頼派もうみんなウザ可愛い。「おれはロマンを発見した」。2018/02/07

もにか/monika@横浜市(神奈川県)

3
大阪歴史博物館の展示を見に行くので、この本で予習中。全集未収録エッセイから奥さんのつけた家計簿、太宰・安吾と3人揃って無頼派座談会まで、内容が濃すぎて面白い。2013/09/19

ゆづき

2
織田作之助について知るためにぴったりの本でした。何度か読んだことがありますが、やはり無頼派三人の鼎談は読んでいて面白いです。また、私の持っている初版本が3冊横並びで載っていてくすりとしました。2022/10/21

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