最後の桜―妻・大庭みな子との日々

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309021898
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

夫から亡き妻へ、永遠の24章。

目次

青天の霹靂、芥川賞
アラスカでの日々
夫婦がグルになる
お話を創る人
「山姥」と暮らす
夫婦のブラックボックス
ヤダーシュカとミーチャ
寂兮寥兮
森の生活
夫という名の港〔ほか〕

著者等紹介

大庭利雄[オオバトシオ]
1929年、千葉県生まれ。東京大学工学部卒業。55年、大庭みな子と結婚。59年から70年までエンジニアとしてアラスカ移住。退職後は妻の仕事を献身的に支える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あ げ こ

9
何とも凄い惚気だ。何とも熱烈な惚気。本当に凄い夫婦だと思う。寛容さで包み込むだけのものではない。甘さで彩るだけのものでもない。相剋、理解、協調…時を重ね、言葉を重ね、やがて辿り着いた一心同体。齟齬も軋轢も、喜びや慕わしさと共に飲み込み。穏やかではあるが、それ故に、澄み切ったものではない。澱みや濁りをも受け入れたために。豊かで、たっぷりとしていて、一筋縄ではいかない、落ち着きがあるような。ひどく難しいことを成し遂げたものの、凄みがあるような。何とも稀有な愛、その色を語る場所の静けさを、そこに残る幸せを思う。2015/09/13

yokmin

4
「彼と寝たわよと言われて ああ、そういえばあいつは最近君の手にキスをするようになったな」 「まあいいか、減るものじゃあないし」   「そのときはそう思ったが、このときはそう思っただけで、どちらも私です というのが女性内部世界の特性・・男性は論理という単純思考に頼って世界を構築しようとするが、生命を育てる宿命にある女性は、論理、非論理を超えて、あらゆる矛盾も包含して生きぬかねばならない。」 みな子の文才を見出して、徹底的に妻・みな子に仕えた夫・利雄の回顧録。2013/07/21

takao

2
ふむ2022/10/05

けのび

0
新聞の紹介欄より。学生時代に大庭みな子読んだ記憶がよみがえりました。夫婦で一対の人生なり。2013/07/11

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