内容説明
気のおけない仲間との集まり、偶然のひととの出会い、生活のなか、ささやかだけれども、おっ!という数々の発見が。一日一日の、感動の日めくり。
目次
お萩
飛行機
誕生年の暦
霰か雹か
栃木ナンバー
桜の写真
一つとせ
落首
ひゃっこい
蚊帳〔ほか〕
著者等紹介
出久根達郎[デクネタツロウ]
1944年、茨城県生まれ。作家、古書店主。1973年より古書店「芳雅堂」を営むかたわら文筆生活に入る。92年、『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞を、翌年、『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
85
古本屋店主である出久根さんの随筆集です。俳句関連の雑誌に連載されていたものをまとめたもので、1つの話ごとに有名な俳人の作品が最初にありそれに関連するような話が続きます。その話が結構楽しく日常の生活など私たちにすると何でもないことをうまく料理して、よくここまで楽しませてくれるという感じがします。あとがきによると丁度まとめられて本にしようとした時が東日本大震災があったときでその時の様子が書かれています。2023/02/23
Romi@いつも心に太陽を!
18
端正な言葉選び、粋で飄々とした著者の人柄が伺えるエッセイ。クスリと笑みがもれ、肩の力が抜けていくような徒然なる日々。牡丹餅とお萩の違いや雹と霰の違いを論議するうちに昔話へシフトしていく。一緒に飲んだら楽しそうだなぁ(笑)これも一種のオヤジスキー?(笑)2011/11/05
rin
7
★★★★★…父の本棚から拝借。暇つぶしにと思って読み始めたら、これがなかなか面白く当たりだった。なんてことないけれど味わい深い出来事や思いが訥々と綴られている。一つひとつが程よい短さで、クスッと笑えたり、ジーンときたり、とても満足感のあるエッセイだった。他の本も手に取ってみたい。2018/01/16
もち
4
きっと何年経っても、時代を経ても古本を愛するひとはいるだろうし、文化を継いだり伝えることもできるけど、その時代を生きたひとたちの声はきこえなくなって、なによりこんな視点でみることが出来るひとがいなくなる、それは知ってしまうととても寂しいけど、やっぱり私にはこういう風に語ることは出来ないんであって。ただ描かれるものだけでなくその描く姿までもにしみじみする。2012/12/29
さつき
4
本のたたずまいにひかれてうっかり購入。肩ひじ張らずに読めて心地よいエッセイ。素敵で粋なおじいさんという感じですよね。平凡な日常の中で楽しいことを探す人とそれをしない人では世界の豊かさがきっと変わるしその差は年を取るごとに大きくなるんではないかなと思ったり。こんな風に年を取りたいなぁ。2011/06/25
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