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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309020365
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

ジャーナリズム・メディア論、“戦後”日本人論、ルポルタージュ作品…弛緩する現代日本を錆びぬ屈強な筆致で突き刺し、鈍い単眼で錯綜するジャーナリズム・枯れゆくノンフィクションを蘇生させる、単行本未収録作品集成。

目次

第1章 持続する怒りを―拗ね者のジャーナリズム精神(テレビとは面白ければそれでいいのか;誤報・虚報を続発する「大新聞の欠陥」を考えた;“やらせ”を問う ほか)
第2章 植民者二世の目で―根なし草のまなざし(旅 心の風景―仙崎;筆を措けなかった理由;高拓生をたずねて ほか)
第3章 「戦後」を穿つ―単行本未収録ルポルタージュ集(不況の底辺・山谷;立川 民主主義という名の村八分;むつ小川原 ゴールド・ラッシュの恍惚と不安 ほか)

著者等紹介

本田靖春[ホンダヤスハル]
1933年、旧朝鮮・京城に生まれる。早稲田大学政治経済学部新聞学科を卒業し、55年、読売新聞社に入社。社会部記者、ニューヨーク特派員などとして活躍。71年に退社し、フリーのノンフィクション作家となる。84年、先輩記者・立松和博氏の挫折を描いた『不当逮捕』で講講社ノンフィクション賞を受賞。2004年12月、多臓器不全のため死亡(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

33
尊敬するジャーナリストの本田靖春さん。文藝別冊のムック本に収録しきれなかったエッセイやルポをまとめたもの。いまひとつ時代やテーマも統一感がなく、読者は戸惑ってしまいます。メディア批判などは今の日本社会にも通じる点が多いが、記者クラブ時代の思い出話や競馬の薀蓄などは逆に時代錯誤の感が否めない。そういう点でこれらを一冊の本にしてしまう河出書房新社のあざとさが残念です。2019/07/21

CTC

7
11年河出書房新社刊。氏の著作も代表作数点の文庫以外は、殆どが在庫切れ、単行本でアマゾンに新刊在庫があるのは本書だけのよう。 本書は街場の書店で取寄せたのだが…金曜夜に発注してもらい、火曜昼には入荷した。少し前までは大手書店でも、取寄せは「10日見てくれ」と云われたものだ。楽天の物流を活用しているらしいが、これならストレスはない。 さて内容は…初版が手元に届いた事と、文庫化されない事が示しているように、身が少ない。“売り”の単行本未収録作品の多くは同社のムックと内容が被っているし、他は時事的な話題が多い。2017/04/27

メルセ・ひすい

2
15-29 インタビュー・・・「私の手が語る」本田宗一郎氏 左の掌 傷痕15 人差し指の先端欠損 傷計30 すべて工場での作業中に過って自分が傷つけたもの…戦後を代表する読売新聞発のジャーナリストが遺した、選りすぐりのジャーナリズム論とルポルタージュで構成する単行本未収録作品集成。権力と慣例と差別に抗い続けた眼識が、現代にも響き渡る。2011/07/01

にわ

1
現代ではなかなか感じられない鋭い文体。我々のような現代人には理解できないような、多くの苦労と経験をそれてきたからこそ、本質を詳らかにするような文章が書ける。そこにジャーナリストとしてのプライドみたいなものを感じた。2020/03/23

hsemsk

0
巻末の編集付記を書いているのは、今の武田砂鉄氏でしょうか2016/10/20

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