出版社内容情報
あなたとの未来が見えない、と突然彼女にふられた上田は、その理由を知るべく夜の川で友人たちとおかしな実験をするが……ダメンズ文学の最高傑作がついに誕生! 文藝賞受賞第一作
内容説明
未来が見えない…そう言って彼女にふられた上田。川を流れる葉っぱのように流されてゆく、20代契約社員の未来は―。
著者等紹介
丹下健太[タンゲケンタ]
1978年、愛媛県生まれ。2007年、「青色讃歌」で第44回文藝賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アマニョッキ
56
タイトルがもう好きなやつ。タイトルと装画だけでもう読みたくなる。そして内容はまさにタイトル通り。マイルド生活スーパーライト。ゆるゆるだらだらの日常を、なんのイベントもないままここまで書き上げられる作者の度胸がすごい。どうでもいいけど丹下健太って名前回文ですね。2018/06/23
佐伯
48
読み終わりました! 本当にこの作家さんはすごい!なんでこんな平凡な日常を読者になにかを感じさせられるように書く事ができるんだろう。主人公のまさくんのゆるくまったりとした日常、とても楽しく読まして頂きました! 川の場面本当に好き!彼女のことをなぜか不思議に思い出してしまう上田君にすこし切ない気持ちになりました。 最後の結末も作家さんらしくて、すっきりしました! ありがとうございます!2015/12/25
tetsu
10
★2 初めて読む作家、丹下健太。 しょぼい青年のゆるい日常をユーモラスに描いた小説。男の感性と女の感性の違いなどがよく書かれているとは思うが、私の波長には合わずイマイチという印象。2015/02/14
miya
9
もーイライラするっ!上田ってばなんてダメ男なんだ!川に葉っぱ流して自分探し?マジっすか。てか、男子4人集まっての恋バナ、不毛過ぎなんですけど。あんたたちには上田が振られた理由なんて一生分からないでしょうよ!・・・・女子が読んだら確実にこう思うのでは?結構リアルなのかもしれない男子の生態。ほんとしょうもないw読み終わった後でタイトルのうまさに感心しました。2010/03/10
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
6
彼女が風邪をひいたので風邪薬を持って彼女の家に行ったものの、その日から彼女の関係がギクシャクし始め・・。あまりにもヘタレというか、自分自身では何一つ決められないのに文句だけは一丁前の主人公に対して、全く感情移入ができませんでした。彼女のイライラがよく分かります。でも川を流れてきた葉っぱを見つけることができるのか、男4人で夜に実証する所は面白かったです。何やってるんでしょうねぇ~。★★★2010/10/14