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出版社内容情報
「伯楽は善く馬を治む」「少年老い易く学成り難し」「農は天下の大本なり」……。老子、孔子、韓非、朱子などの、今に輝きを増す三十八の名句名言の読みどころを味わう。
内容説明
「伯楽は善く馬を治む」「矛楯の説」「少年老い易く学成り難し」「農は天下の大本なり」…。中国三千年の歴史が生んだ、老子、孔子、韓非、朱子などなどの、今に輝きを増す三十八の名句名言を、わかりやすくおもしろく味わう。三歩老人の筆名で書かれた幻の連載「古賢碧玉集」、待望の単行本化。
目次
燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(陳勝)―司馬遷『史記』
犬馬は難し―韓非『韓非子』
天知る、神知る、我知る、子知る(楊震)―劉子澄・編『小学』
月落ち鳥啼いて霜天に満つ―李攀竜・編『唐詩選』(張継「楓橋夜泊」)
石に漱ぎ、流れに枕す(孫子荊)―劉義慶・編『世説新語』
字を識るは憂患の始めなり―蘇東坡『石蒼舒酔墨堂集』
寛にして栗―『尚書』(『書経』)
伯楽は善く馬を治む―荘子『荘子』〔ほか〕
著者等紹介
草森紳一[クサモリシンイチ]
1938年、北海道生まれ。評論家。慶應義塾大学中国文学科卒。編集者を経て文筆家に。中国文学、日本文学、写真、マンガ、広告、ファッション、建築、美術、書道、散歩…まで多岐にわたるジャンルを博捜・横断する。1973年、『江戸のデザイン』で毎日出版文化賞受賞。ライフワークは、李賀、副島種臣、「穴」…。2008年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
傘緑
16
「…すべからく物事に対しその『反』を見ることをすすめる。」呉智英のいう「”すべからく”改善すべし」一派の重鎮の一人。内容が内容での誤用ww「林泉の下に処りても、すべからく廊廟の経綸を懐くを要すべし(菜根談)」と引用は正しくできている所が更に笑いを誘うww随所での「近頃の若い者は…」と”小言幸兵衛”と三重のみっともなさ、大いに笑うww先生、何よりも私のごとき”平成ゆとり”に笑われる隙を見せたことで、晩節を大いに汚し尽しましたねw 読書は闘争、彼の『ナチスプロパガンダ』を読もうする私の、一種のご挨拶ですのでw2016/09/26
garyou
2
なぜ中国では「知的所有権」が根付かないのか。その理由は元々は詩作の方法であった「換骨奪胎」にあるという。「中国の古典詩(私たちのいう漢詩)は、引用のモザイクである。つまり引用合戦である。先祖供養といえぬこともない。(P85)」と本にはある。中国に「知的所有権」を押し付ける米国にだって「荒野の七人」や「スターウォーズ」や「ライオンキング」がある。こうした作品は「換骨奪胎」して生まれたものではないのか。だとしたら中国が知的所有権を受け入れることもできるように思うのだが。2018/10/20
almondeyed
0
思いがけず、プライスコレクションで有名なジョー・プライスさんのエピソードが出て来た。プライスさんはケチなのか?それとも…という話でした。2013/08/23
garyou
0
「格言は、役立たずである」と著者は云ふ。そのとほりである。特にこの本に出てくるやうな格言はいけない。人々にその原典を忘れられて久しいからである。引用文にはその背景を含めることはできない。共通の理解がないから、自然格言は役立たずになる。その一方で、古人のことばは、特に著名な古人のことばは、ときに一時の慰めになる、とも書かれてゐる。さうなんだよなあ。だいたい、平安の昔から、人は「蒙求」だけ読んで引用文を口にしてゐたんだし、肩肘張らずに楽しまうぜ、格言をよ、といつたところ。2013/07/24
鵞鳥
0
筆者の方、既に鬼籍でした・・・。2012/03/29