内容説明
CM界の天才ディレクターであり、感性豊かな映像作家だった市川準。現代感覚に溢れた独特の映像表現で多くの名作を発表、俳優たちから新たな面を引き出した名匠であり、才人だった…。自身のエッセイと各界豪華執筆陣による寄稿・インタビューで迫る、その魅力のすべて。
目次
1 市川準ということ(よしもとばなな―市川監督ありがとう;岩井俊二―理想の方程式 ほか)
2 CMディレクター 市川準(石井達矢―僕は市川さんの様に;堀井博次―CMに“暮らしのリアリティー”と“人の哀れ”をもちこんでくれた ほか)
3 映画監督 市川準(対談 市川準×イッセー尾形―気負いなく進化し続けるふたりの表現のカタチ;西島秀俊―いつも穏やかな空気を持っていた ほか)
4 かけがえのない日々(市川敏明―弟、準のこと;市川幸子―いろんな彩りの夢を抱いたままで)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさやん80
1
市川準監督の追悼本。市川準監督に関わった人が、市川監督の人となりを綴る。岩井俊二監督の書いている「理想の方程式を持っている監督」という評は良くわかる。僕は、市川監督がドラマの中に挿入する市井の人々の姿が大好きで、市川作品を見る度にいつも切ない気持ちになったものでした。もっと活躍して欲しかった監督でした。好著です。2013/12/03
こすもす
0
心にしみてくるような映画をもっともっと作ってほしかったです2011/09/05
ひーら
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故人と関わりのあった人たちによる追悼集です。気持ちの入ったよい本でした。それにしても、若すぎる死が惜しすぎます。。。2009/03/12