内容説明
いつだってオレは、記憶の中の風景に裏切られている―ダメ人間となった恩師らしき男、義眼の隣人、巨大な友人Q…無性にイラつく奴らとの距離。
著者等紹介
荻世いをら[オギヨイオラ]
1983年、京都府に生まれる。2006年「公園」で第43回文藝賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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昼と夜
18
3年程東京にいてました。その時にしたかったのが山手線を一周すること。大阪環状線?いやいや、環状線は天王寺行くのには果たして外回りがいいのか内回りがいいのか悩む辺りや、気を抜いたら平日にスーツ姿でUSJに連れていかれる辺りちょっと違うんです。てなことで、山手線一周しながら主人公が身の回りのことをあれこれ考えている片やヤフーニュースでは海外の地震の情報が更新されていく描写が興味深い表題作。昔山手線一周しようとしたら、友達にめっちゃ時間かかるよ!?て止められたのよね。2013/05/28
きつね
6
風景に感じる違和感、むしろ違和感として感じられるものを風景と呼んでよいのかという逡巡のようなもの、なにげないものを写真に撮ってしまったがゆえに「なにがしか」であるようにフレーム付けされてしまったけれども何であるかよくわからないもの、そういう手触りについての小説であるように思われる。だからといって写真論として絵解きしても仕方なくて、むしろそれは小説論なのだが。かなりこれ、無造作にみえて、思弁的。2014/07/29
nbhd
6
純文学は、なんだかんだやっぱり好みの問題だな。これは好みじゃなかった。言いたいこともとくにないな。2013/11/17
有川圭吾
1
わからない、2014/05/01
gurisan
1
★★☆☆☆ 自分がだれかなんて証、どうやってするんだろ・・・そんなひとことに凝縮される、自分がいまここにいるという不思議。2010/07/23