酔郷譚

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  • サイズ B6判/ページ数 155p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309018744
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

彗君がかたむける魔酒の向こうに、夢幻と幽玄の世界が官能的に交叉する―亡くなる直前まで執筆された珠玉の連作綺譚。

著者等紹介

倉橋由美子[クラハシユミコ]
1935年高知県生まれ。大学在学中の1960年「パルタイ」で明治大学学長賞を受賞。同作が芥川賞の候補となる。1961年短編集『パルタイ』で女流文学賞を受賞。1962年田村俊子賞を受賞。1978年『アマノン国往還記』で泉鏡花賞を受賞。2005年6月10日、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

31
面白かったです。読んでいるあいだずっと、酩酊しているような不思議な気分でした。彗君が飲んだお酒の力?で訪れる異界で行われる官能も、耽美で、でもどこか冷静で。九鬼さんも不思議だったけど、真希さんも不思議でした。この陶酔は好きです。著者の最後の作品だと帯で知ってしんみり。2017/03/11

ぜんこう

23
倉橋由美子さんの短編ということだけで図書館で借りて読みだしてみたら、どこの世界(この世?あの世?)かわからないし唐突に話が始まり主人公の慧もバーテンダーの九鬼さん、真希さん、お祖父さんに桂子さん、いったい何者? Wikiで見たら「よもつひらさか往還」の続編って書かれてた・・・やっぱり~(^^;) どこかわからない不思議な世界に、ちょっとエロい(艶っぽい?)のもあって、読み進めると面白くなってきた。「よもつひらさか往還」も探してみるか。2020/10/11

藤月はな(灯れ松明の火)

20
「よもつひらさか往還」の続編で倉橋由美子さんの絶筆作品。此岸と彼岸を結び、彼岸へ惑わせる九鬼さんと九鬼さんと同じモノのような真希さんの創るカクテルが気になって仕方ないです。交歓がやけに俗っぽかったのは気のせいではあるまい・・・・。2012/01/29

たまご

15
どなたかのレビューでこの本に触れられていたのでたどり着き.大人のための幻想譚.きれいな人たちが幻燈のなかで語っている内容のような,わが身に振り返ること無いお話で,ある意味すごいです.なんと不思議な酔っ払いなんでしょう・・・.味わいたくもあり,帰れなくなりそうでもあり.しかし自分には教養がないので,登場人物のようにこの世界に耽溺できませぬ・・・残念.当然こんな自分は門前払いを食らわせられるだろーなー・・・. この前に「よもつひらさか往還」という本があるのですね.逆になってしまいましたがこちらも読みたいです.2014/05/29

neimu

11
もう少し長生きして欲しかった作家の1人2008/08/21

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