内容説明
頃は天保元年、瀬戸物問屋の小僧洋吉は、柄杓一本帯に挟んで、お蔭参りの一人旅に抜け出た。箱根峠にさしかかり、薬草採りの庄兵衛と道連れになったところから、次々と怪しい事件にまき込まれることになる。道中、ふたりの行方は!?―波瀾万丈の長編時代小説。
著者等紹介
出久根達郎[デクネタツロウ]
1944年、茨城県生まれ。作家、古書店主。1973年より古書店「芳雅堂」を営むかたわら文筆生活に入る。92年、『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞を、翌年、『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
110
初めて読む作家さん、60年に一度の抜け参りに行く小僧さんと謎の薬草採りの旅物語、後半から何故か話が変わってしまったようで少し残念なような。2016/03/05
ねむねむあくび♪
54
図書館の本。う~ん、前半は面白かったが途中から飽きてしまった…(^^;(笑)テレビの水戸黄門の時代劇のように1話1話で襲われたり事件に巻き込まれて解決する連作短編集でした(*・∀・*)ノ ま、電車の中とか、サクッと軽く楽しめるものが読みたい時には、合うと思います~(^-^)2016/02/04
rokoroko
14
抜け参りで店を抜け出した小僧さん途中お腹を壊して苦しんでいるところを薬草を取りに行く旅人と出会って一緒に旅をする設定の短編集。途中(なんかに連載してるうち間があいたのか)主旨と違うような話になってきた。ザンネン2021/01/04
真理そら
11
題名に惹かれて読んでみた。途中で抜け参りや薬草旅から話がずれたので、題名から思い描いた雰囲気の物語ではなくなったのが残念。2018/04/17
むつこ
6
抜け参りをする若者と薬草採りをしている男が出会い、旅をするお話。発想が面白い。山の中を歩くのだから、草がたくさん生えているのは当たり前。昔の薬屋さんって、こんなふうに歩きながら薬を作っていたんだろうな。旅の途中で終わっているようなので続編が読みたい。2013/09/07