内容説明
故郷長州を追われた壬生浪士・佐伯又三郎。彼は隊内の間者なのか―。芹沢一派の駆逐を謀る土方歳三。芹沢たちは、大和行幸を企てる浪士集団と通じているのか。近藤派の相撲興行の思惑は?斎藤一は何者か。歴史が動いたその時に、井上源三郎は巻き込まれながら「謎」を追う。時代のからくりの謎に挑む、新境地の新撰組書き下ろし長編小説。
著者等紹介
秋山香乃[アキヤマカノ]
1968年、北九州市生まれ。作家。活水女子短大卒業。柳生新陰流居合道四段。デビュー作の『歳三 往きてまた』が新撰組ファンのみならず、時代小説ファンの支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
53
源さんて、思い立ったら周りのことも考えずにすぐ行動し、ちょっとおっちょこちょいで、割と短気、そしてもの凄く優しい人なんですね。これでは土方副長もお手上げですね^^;2017/05/07
ito
26
シリーズ2作目。新撰組が誕生する以前、壬生狼と呼ばれ、京の人々から恐れられ蔑まれていた壬生浪士隊でおこった事件簿。熱血漢でお人好しの源さんこと井上源三郎は、近藤、土方とは同じ道場に通う仲間だったが、この時すでに三十五歳。浪士隊でも地味なおじさん隊士に過ぎない。源さんの視点で描かれる芹沢派との抗争、長州、水戸浪士の慌ただしい動きの中に、迷い苦悩する隊士達の姿が見える。規律を厳罰で維持しようとした新撰組の誕生前夜、満たされない想いを抱える隊士達が生きる道を探そうとするエネルギーを感じた。2019/06/14
金吾
24
前作に引き続き源三郎の浪士らしくない優しさとほのぼのとした雰囲気に溢れています。芹沢鴨は今までと違う視点ですが、なかなか面白い切り口だと思いました。2023/10/30
二分五厘
21
新撰組本で井上源三郎を主人公にしたのを読むのは初めて。しかも試衛館の面々も認める直情径行な江戸っ子として描かれているとは……諜報新撰組とはなってるけど、別に監察方に所属しているわけではないし。適当に動いては場を荒らしまくるはた迷惑な御仁扱い……今までの源さんのイメージが(笑)。浪士組京都残留から新撰組結成、芹沢一派粛正までを濃い内容で描く。佐伯又三郎を準主役に持ってきてるのも珍しいですね。あれ?新撰組本なのに、主人公の剣戟シーンってあったっけ?2025/10/29
pika
16
今ちょうどDVDで新撰組を見てるので図書館でついつい手にとってしまった本。源さんこと、井上源次郎さんの目線で書かれた新撰組のお話。新撰組のお話なので、もちろん物騒な話も多々ありますが、情に厚い源さんから語られる物語はとても優しく、そしてほろりとさせられる。大好きな山南さんがいっぱい出てきたのもうれしかった~。2010/09/15
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