内容説明
敗戦の後に飛び立った元特攻兵、映画『ホタル』のモデルとなった元特攻兵、沖縄に不時着した元特攻兵…狂気の作戦の果てに生き残り、戦後を生きてきた数少ない生存者と家族の声を丹念に追った、戦後六十年を画する感動のドキュメント。
目次
第1章 「特攻」の生と死(八月十五日の出撃;海の中は平和だった ほか)
第2章 「銀河」鉄道は鹿児島に(知覧、涙のテーマパーク;見学者用三角兵舎 ほか)
第3章 ほんとうの『ホタル』(水平線の彼方;「まくんな、けしんな」 ほか)
第4章 傷だらけの神々(極限状況の中で;おしゃべりな屋根 ほか)
第5章 遠い波涛(沖縄を小舟で出た女性;あの日の港 ほか)
著者等紹介
シュミット村木真寿美[シュミットムラキマスミ]
1942年東京生れ。早稲田大学大学院(芸術専攻)修了後、ストックホルム大学に留学。69年よりミュンヘン在住。通訳、翻訳業のかたわら執筆活動を行う
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。