泣かない女はいない

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  • サイズ B6判/ページ数 171p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309017051
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

恋をめぐる心のふしぎを描く長嶋有自信作。

著者等紹介

長嶋有[ナガシマユウ]
1972年生まれ。2001年、「サイドカーに犬」で第92回文学界新人賞、2002年、「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞した。また、肩甲の号を持つ俳人でもある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おくちゃん👶柳緑花紅

78
温度の低い淡々とした日常にポッと灯が一瞬ともる感じ。最後の切なさに鼻の奥がツンとした。泣かない女はいない。泣かない男もいない。泣く姿なんか見せない。ただ涙がこぼれるだけ。2作品目の「センスなし」も良いね。自分の好きなものを大声で誇らしく言い続けて~。相手に合わせなくたって良いよね。でも隠してしまうその事が切ない。ああ切ないわ。2014/07/28

konoha

37
長嶋さん初読。コミカルな作風かと思っていましたが、表題作は純文学っぽい、きれいな文章で、主人公の女性の感情や生活の変化を書く。睦美は恋人がいながら、転職先の男性に惹かれていく。ただ、そこに主眼は置かれず、人が相手の存在を知り、距離を縮めていくことが、さりげなく書かれているのが逆にリアリティーがある。いわゆる恋愛小説ではないと思う。何も起こらないけど、どこか引っかかりのある話が好きなので、好みには合ってました。「センスなし」は、切なかった。書き下ろし短篇は、カバー裏にあり、図書館本のため、読めず。2021/04/03

アマニョッキ

37
カバー裏の「二人のデート」目的。シャンディガフのガフ抜きで!いつか使おう。2017/07/06

まる

34
1999年、2000年が舞台でどことなくノスタルジック。良い方向に進むわけでもなく、かと言って感傷的なわけでもなく、静かな話でした。表題作もタイトルと違い泣く女が出てこないのが印象的でした。2017/12/26

taiko

33
短編2編。 表題作、 埼玉のとある倉庫に務める睦美。同棲している彼はいるが、同僚の先輩にゆっくり惹かれていく。 センスなし、 夫の不貞で仲違い中の保子、学生時代に聖飢魔IIのファンとして知り合ったみどりのことを思いながら過ごす雪の日の話。 どちらも、ゆったりとした流れる空気感は同じ。 かなり好みです。 主人公達は、大人しい感じですが、内面に強いものを秘めた様子が魅力的。 2人とも幸せになって欲しい。2017/05/12

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