内容説明
用意したのは“人形”だった―それが死を覚悟した男の最後の場所への同行者。特攻の背に母の衣で出来た“それ”を括り付けて…。書き出しは「妻よ」それが疲れ果て病にまで取り付かれた男の戦場からの遺書。妻への土産の指輪を傍らにして…。
著者等紹介
江宮隆之[エミヤタカユキ]
1948年山梨県生まれ。『経清記』で第13回歴史文学賞受賞。『白磁の人』で95年課題図書および第8回中村星湖文学賞受賞
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