内容説明
『山羊の歌』から『在りし日の歌』へ。小林秀雄、河上徹太郎、青山二郎、太宰治等との交友…そして愛児の死を経て、夢と狂気に彩られた独特の世界を紡ぎだした詩人・中也の極北の劇。評伝二部作完結。
目次
亡弟
『山羊の歌』
春と赤ン坊
秋日狂乱
永訣の秋
春日狂想
『在りし日の歌』
著者等紹介
青木健[アオキケン]
1944年京城生まれ。名古屋大学卒。現在、愛知淑徳大学非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
15
中原中也の伝記から読む詩論。作家論だろうか。歌(短歌の世界)から日本の叙情性に染まっていたのをダダイズムという西欧の思想で破壊しようとしたが、結局 返り討ちに会う感じになったのだと思う。それは息子を生んだことでダダイズムと相反する生を求めて、その後の息子の死によって精神崩壊していく。それは中也がすでにそうした幸せを自ら破壊(ダダイズム)したことへの報復として日本の叙情性から復讐されるような構図か。その生贄が息子文哉の死だった。壮絶な「永訣の秋」は宮沢賢治の「永訣の朝」(『春と修羅』)と繋がっていく。2025/07/24
-
- 洋書
- SANCTISSIMA