内容説明
これは、善財童子が菩薩の導きのもと、魂の安らかな悟りを求めて、さまざまな「善知識」を訪ねる物語である。世界を毘廬遮那仏の顕現ととらえ、微塵の中に全世界が宿り、一瞬の中に永遠があるという、一即一切・一切即一の世界観を説く、華厳経の神髄をやさしく味わう格好の入門書。
目次
華厳経への誘い
祇園精舎のつどい
文殊菩薩のおしえ―信
善財童子の旅(十住;十行;十廻向;十地;智幻法門)
弥勒菩薩に遇う
再び文殊菩薩と
普賢菩薩の面目
稿を終えて
著者等紹介
海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
1901年、鹿児島県生まれ。歴史小説家。「天正女合戦」「武道伝来記」で直木賞受賞。’68年、菊池寛賞受賞。’77年没
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感想・レビュー
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金吾
27
仏教についての知識がないため途中きつくなりました。他の本を読んでからもう一回読もうと思いました。2023/01/04
出世八五郎
16
歴史小説家の大御所が書く華厳経物語。仏教用語が頻出される。これは音読の方が良さが分かるのかも知れない。仏教の基本知識が乏し過ぎると、黙読で内容を理解するのは難しい。故に初めじっくり黙読していたが、途中から殆ど流し読み。大事なところのみスローダウンして読むが、それでも華厳経が何かは理解出来ない。仏教知識を積み重ねてから再度チャレンジするのが良い。2018/05/19
ANUNYAPHUM
1
善財童子が善知識を求めて、53人の所を順番に旅して行く物語。 スケールが大きいので、読みながら良い瞑想になります。2012/03/16