内容説明
平成の今、四国を目指す若者が確実に増えている。巡礼という行為にバックパックの原点を見出しているのかもしれない。リアルな死生観がここにはまだあるのかもしれない。神秘体験にも似た不思議なルート。今までにない新感覚でこの道を感じ、歩く者たちが現れている。この本ではそんな新世代を追う。
目次
徳島(「あ、あの…」;「彼岸花」)
高知(「薄闇の遍路」;「三十三歳の僕」;「スピリチュアル・トラベル」)
香川(「隠密遍路」;「青春道場」;「神恵院山門での会話」;「記念写真」)
愛媛(「対岸」)
著者等紹介
小林キユウ[コバヤシキユウ]
写真家。1968年長野県茅野市生まれ。新聞記者を経て98年よりフリーランス
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
108
非常に良かった。四国の八十八か所めぐりをしている人たちに著者がインタビューした本。境遇はさまざまだが、巡礼している人たちな真摯な気持ちが真っ直ぐに伝わってきて、感銘を受ける。美しい写真が多く収録されており、写真集としても読みごたえがあった。四国では巡礼者たちを手厚くもてなす習慣があり、これはお接待と呼ばれるそうだ。お接待を受けて感激したことが、インタヴューにも多く出てくる。このような四国の人達の優しさ、温かさは本当に素晴らしい。日本の宝の一つだ。いつかぜひ八十八か所めぐりをしたい。2018/06/04
おとしん
2
『お遍路』への入り口はそれぞれだが、出口は同じ方向を向いているような気がしました。フルマラソンしている時に感じたものと似ているかもしれない。2011/01/16
kou
1
自分自身区切りでお遍路をしており、同世代の若者がどんな理由でお遍路を始め、どんなことを考えながら歩いているのか知りたかった。この本が面白いかどうかはさておき、最後の「バカと損をしにいく」という言葉は印象に残った。2014/08/22
Dai-Chang
1
ブックオフで200円だったので購入。 通しで巡るのは難しいだろうけど、区切り打ちなら。。2013/06/22