内容説明
「知」における放蕩、それは、揺らぎ、逡巡する知性の力、あるいは、雑音に敏感であることの美徳。大学、文学、映画、思想、歴史…最強のメンバーを前にしてすべてを語った話題の「週刊読書人」連続インタビューを集成。
目次
1 大学をめぐって
2 文学と映画をめぐって
3 思想と歴史をめぐって
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
arekcey
1
例の三島賞での発言を、10年以上前にそっくり同じように言っていたという2018/06/07
OjohmbonX
1
大学、ジャーナリズム、9・11、資本主義、小説、批評等々について普段の、実際の映画や小説に生じた現象を豊かに掬い上げるスタイルの著作では書かないことを語っていたりする(書かない理由についても語っている)のでかなり面白い。いろいろある中で一つ。<誤認というのは、(略)無責任な選択の問題であり、その責任を取っているのであれば、誤認であってもいいんです>というのは、公理の選択が主観的であることを認め、かつそこから生まれた体系が無矛盾であれば、体系が現実を必ずしも反映していなくてもまずはOK、ということかな。2010/06/08