内容説明
浮世絵の巨人・葛飾北斎は、川柳も詠んでいた!『誹諷柳多留』中で公認されている「卍」名義の182句のほかに、北斎の画号の変遷を手がかりにして600余句をあぶりだす、刺激的でユーモラスな“謎解き”の旅。川柳の世界で北斎は江戸の庶民とともに鮮やかに躍動する。「北斎川柳」は文芸版の「北斎漫画」だ。
目次
謎解き北斎(北斎川柳との出会い;北斎、信州小布施に寄寓する;『誹諷柳多留』の精神;北斎の卍川柳 ほか)
北斎川柳(卍以前;卍全篇;卍以降)
著者等紹介
宿六心配[ヤドロクシンペイ]
(本名・西山新平)。1928年長野県生まれ。日本大学芸術学部卒業。「一時、牧野吉晴氏に師事。その後、郷里の信越放送に間違って入社。1年でお払い箱になるや、さっさと渋温泉の宿屋に入り聟としてずり込む。かくて碌でなしの宿六に成り下がり、これで万事御飯の食いっぱぐれの心配はねぇと相成った。自ら称して宿楽心配。よって伴の如し」(著者記)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。