出版社内容情報
インターネットで自殺志望者に青酸カリを”宅配便で販売”し、それを買った女性が本当にそれを服用して自殺してしまったという事件の背景を描いている。女性が死んだことを知った、草壁竜次と名乗る送り手もまた青酸カリを飲んで死んだという奇怪な事件である。.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 282頁、より)
内容説明
青酸カリ宅配事件の真実と闇。この事件は、単純な「インターネット犯罪」だったのか!?Dr.キリコこと草壁竜次と最も密接な関係にあり、青酸カリを受け取っていた女性・木島彩子との膨大な量の取材を通して、想像を絶する自殺願望者たちの姿が、いま浮き彫りにされる!この奇怪な事件の背後には何があったのか?1998年12月、東京都杉並区に住む女性が、宅配された6錠の青酸カリ入りカプセルを飲んで自死した。カプセルを送った男も、時をおかず同じ方法で命を絶つ。男の名は、草壁竜次。インターネットの自殺系ホームページ「ドクター・キリコの診察室」の“専属医師”であった。心を病み、死へのすさまじいまでの衝動に襲われる自殺願望者たちの姿とは?自らも自殺未遂を経験し、彼らに生きてもらいたい一心で、青酸カリを贈っていたDr.キリコのパーソナリティとは?「青酸カリは、自死しないためのお守りになる」…キリコをそう確信させたものとは?なぜキリコはインターネットで“治療者”的な行動をとり、ついには自死したのか。
目次
青酸カリを抱いて
『安楽死狂会』誕生
心中しませんか
樹海にて
さまよえる援交少女―「あい」の独白
八百屋お七
生と死の闇―自殺・治療構造・虚無の心理分析
感想・レビュー
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