内容説明
GAME OVER。われわれは何を失ったのだろう。写真と小説のコラボレーションで描く都市と人類の行方。池沢夏樹、初の近未来小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
65
4月に世田谷文学館で池澤夏樹の大江健三郎についての講演を聞いたのだが、大江健三郎の「治療塔」の解説の時、私もSFを書いたことがあると本書をあげていた。その時、ぜひ読んでみたいと思ったのだが、ようやく読めた。地球は衰退し、植民衛星に暮らす人間たち。そこでの生活や心情が綴られる。文中に三体問題が出てきたり、身体が金属化するという「鉄男」か諸星大二郎のようなシーンがあったりと、しっかりSF世界を描いていたり、文明論も含まれていたりする。普後均の写真とも相まって物語世界に引き込まれていく。2024/05/30
kuchen
1
地球を離れて植民都市で暮らす人類。地球に関することは追憶主義として排除され、CPUネットワークにより管理されている世界。感情の起伏や欲は少なく、穏やかに暮らす人々。主人公は選ばれ、地球の文明を学び、旅立つ。なぜ地球を離れなければならない事象が起こったのか、文明について考え、文明は一つの現象となり、時間を超越していく。壮大なストーリー。2017/05/06
sabiii
0
数年に一度読み返す
となりびと
0
物語の舞台は近未来。生活の場としての限界を迎えつつあった地球を離れた一部のヒトたちは宇宙空間に秩序だった住環境を築き上げ、その時を過ごしている。池澤さんの小説でのSF的な設定は初めて読んだ。どこか無機質な空気が漂う文章。挿し込まれている写真は現実の世界を切り取っているのに不思議に物語の世界にある風景のよう。2014/07/07
まる@珈琲読書
0
★★★★★2009/06/20
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