内容説明
構想から十余年、日本語に「人間らしさ」を導入し、言葉を融通のきくものに変え、千年の時を越えて不易な感性を再現した、驚異の古典名訳、ついに完訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
81
第百八十七段から第二百九十八段までと、別のある本におさめられた27段になります。破天荒で現代の女の子そのものの語り口調は一貫して健在です。素直に色々な物事に感動したり、思ったりしたことを語るのが楽しくて仕方ありませんでした。最後はあっさりと終わった感がありますが、随筆なのでそこはまぁ気にするほどでもないかなと。語り口調だからわかりやすく平安事情を感じることができました。面白かったです。2016/03/07
優希
45
破天荒で現代風の女の子の口調は相変わらず健在です。素直に様々なことに感動したり思ったりしたことを楽しそうに語る姿が目に浮かびました。最後はあっさり終わった感がありますが、随筆なので気にすることはないですね。平安時代が身近に感じられる作品だと思います。2024/04/10
活字の旅遊人
16
下巻は流したな、多分。
蛸墨雄
6
終わった。すごい勉強になった。同時にキンドルで原書見てたんだけれども、底本が違うから、段が揃ってなかったりと色々あったけれども…。橋本さんがあとがきで書かれているように、この訳書は小説である。なぜなら、解説に清少納言が登場し、フィクションっぽく清少納言が解説してくれているのだから。それがなんだか当たり前のように読めるのは橋本さんの力なのだろうな。平安時代の文芸書を読むときにはまずこの本を手にして、平安時代の常識を多少頭に入れてからはいるといいかもしれない。2019/03/08
わっふる
5
読み終えた〜 ε-(´∀`*) 著者の後書きに涙した(笑)そうか、行き詰まったら自転車に乗れば良いんだ… 2024/09/02