内容説明
乱歩は若く、時代も若かった。江戸川乱歩(1894~1965)生誕100周年・没後30周年記念。日本ミステリーの誕生から確立まで、若き日の横溝正史、夢野久作、松本清張、三島由紀夫、山田風太郎らが彩る大正・昭和クロニクル。
目次
江戸川乱歩誕生
明智小五郎登場
転換の時代
爆発する人気
休筆・再開・また休筆
怪人二十面相参上
探偵小説全滅ス
探偵小説界を率いて
推理小説ブームのなかで
巨星堕つ
セピア色の日々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーイチ
14
図書館でペラペラ。調べ物が有るわけでもなく、気の向くママにページを繰る。昔の写真が楽しい。矢張り映画と舞台の写真がいい。京マチ子の黒蜥蜴、大映系で緑魔子は常連。帝劇のパノラマ島奇談は菊田一雄の演出。宮下順子は屋根裏の散歩者、石橋蓮司も。あおい輝彦と香山美子の陰獣。記念写真も沢山。終わりの方で矢鱈と若い松本清張が。編集室の片隅にかろうじて小林信彦!めっけた。没後の墓参りに山田風太郎夫妻が。ふうっ、これで眺めて来た甲斐があった。2014/05/29
SKH
1
江戸川乱歩の足跡を辿る解説付き写真集。2013/03/25
RC
0
面白い。乱歩の生きた時代の空気が伝わってきそう。特に、戦後「宝石」の編集などで大いに活躍したところなどは読んでいて楽しかった。乱歩作品をあまり読んでいなかったので、もっと読んでから再読したいところ。2014/10/07