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内容説明
これが父の絵なのか。教員画家の残した謎の絵を追って父親の人生を知る旅は始まった。若き日にあふれる画才を自らの手で抹殺し、教員の道を選んだ男の求めた夢と、その放蕩息子が世界を回りながら求めたものは同じではなかったか。創りだす者たちの生き方をめぐって、父と子の断絶、そして父と子の絆の回復を描く渾身のノンフィクション。
目次
第１章 圧縮された寒気の中の旅
第２章 抹殺してしまった友
第３章 プロヴァンスの風
第４章 ラテンアメリカとポーランドの悔恨
第５章 山間村落から始まった記憶
第６章 即是空・そくぜいくーくーと山鳩は鳴く
第７章 十久一の生いたち
第８章 塗り込められた青春の蹉跌
第９章 失恋
第１０章 姉の死・天を焦がす劫火
第１１章 四国路巡礼の旅
第１２章 風狂雑記
