内容説明
だまし絵のように反転する魔訶不思議なエッセイ集。
目次
1 ドラゴン物語
2 妖精物語
3 魔法物語
4 錬金術物語
5 奇人物語
6 シチリアの鷹
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
16
眼鏡をかけて事物を見るか、外して見るか。2016/04/12
AR読書記録
3
あー、このあたり、種村季弘へのソフトな導入として、いい感じの一冊だな。魔術的な世界を現世の地続きの位置に置いて、世界を拡張させる。もっとこう、奇をてらった世界観を好むひとみたいなイメージもあったんたけど、民俗学等々の正統な知識の上に論を構築してったひとなんだなと思う。ひとつ、本として注文をつけるなら、ちょーっと図版が本文としっくりこない気がすることが多かったんだけれども。2014/11/07
eirianda
2
サクレ・クール崇拝の話やらユディットの名前から男女の話、タロットカードにニコラ・フラメル……。全ての話がアウトラインだけでなく、時代背景、心理的背景が判りこちらものめり込む。ほんと博学だなぁ、と唸る。2013/06/17