内容説明
日常にひそむ人々の哀歓をほろ苦いユーモアで描く9つの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りの
16
初読の作家さん。良かったです!1992年刊行。8編のショートショートは初出が生協の広報誌。とても短いのに余韻が残るものが多かった。「葉ざかりの季節」「名残りのコスモス」「ネックレスが散った」が特に好き。短編1編は昭和天皇崩御の日の高校生男子のお話。いつもと違ったあの日を思い出しました。他の作品も読んでみたいなと思いました。2015/10/16
Nori
1
市井に生きる人々の何気ない日常を丁寧に切り取り描いた短編集。そして、表題作の『名残のコスモス』は小学か中学の国語のテキストに載ってたことを思い出しました。本当に印象的な文て子供のころに読んで20年以上の時を経ても覚えてるもんなんですね。そして、ラストがどうなったか覚えてないってことは冒頭だけ書かれていたテキストだったんだろうなぁと。まさか20数年越しに物語の結末を読むことができるとは。そういった意味でもとても感慨深い作品でした。2021/06/13
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