内容説明
信長の妻から光秀のもとに走る密使―。そして光秀は本能寺を目指した。天下をめぐる男の戦いの裏面に秘められた女の愛の葛藤。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nako*beary
2
光秀はやはり悲劇の人。それにしても、この時代の話に芭蕉が絡んでくるとは。平泉にしてもそうだけど、俳人というのは歴史に通じていく者なのかしら。2014/10/07
藤色
1
織田信長の妻、濃姫と明智光秀、そして明智光秀の妻熈子の物語。濃姫と光秀は従兄妹で親しい仲だった、という設定。そこから流れ流れて本能寺の変へ。濃姫は織田信長に対して複雑な思いを抱いていたんだろうな…。けど濃姫には興味があったので、こうして濃姫の話が読めて嬉しかったです!2011/04/19
はらだ
0
濃姫の正室としての立ち振る舞いがかっこいい。今の時代では考えられませんが。また、光秀の三女を産んだ時の優しい声かけが男らしいと思った。2014/06/15
かりんトウ
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濃姫好きとしては、濃姫が可哀想な話だったように思う。というか光秀ってモテモテだなー(;´д`)2012/10/17
NOYUKI
0
麒麟がくる、とは似ても似つかない帰蝶と煕子だけど、面白かった。実際のところはわからないからこそ、史実として残っているものを基に紡ぎ出される歴史小説は面白い。帰蝶と光秀は結ばれはしなかったけど、魂の繋がりはあったのだと思う。信長も煕子も立ち入れない聖域のようなお互いの場所が心の中に。そして、思うのは。子のない濃姫を信長が正室として遇し続けた意味。身分の低い側室ばかりを入れた意味。いや、本当のところはわからないけどさ。何かあったんだろうなー、と。2020/12/01