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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セロリ
39
「遠野物語」は、その単語そのものに何か特別なものを感じてしまう。ここに集められた民話や言い伝えは、実は、自然現象だったり、体調の変化だったり、知らない部族との対面だったりが、超常現象的に感じられて伝言ゲームみたいに広がったんじゃないだろうか?当時は行動範囲も狭く明かりもないから、不思議なことは不思議なままにしておく余裕があった。今は、行動範囲が広がり短時間で隅々まで見ることができる。不思議なことをそのままにしておく余裕がない。それなのにSNSでは陰謀論が広がって、なんだか情緒が感じられない。2024/07/27
燃え尽きタコ
24
読みやすかったけど、本編より注釈の方が面白かったような。2024/02/24
メタボン
17
☆☆☆☆ 遠野に行くことになり、予習のため、まずは易しい口語訳のほうから読んだ。神隠し、山男、臨死体験など不思議な話が多い。原文も読もうと思う。2015/05/02
april-cat
12
原文で挫折(笑)口語訳はさっくり読めてありがたい。こういう怪異というか、ぼんやりとした違和感というか、そういう不思議の住む場所が、東京にいまあるのか、と思ったけど、実際、気味悪いなにかは東京にもゴマンとあるわけで。そのテクスチャーが決定的に違っているのか、実は延長線上にあるのか。『恐怖の都市伝説』(仮名)といった新手のものとの決定的差異ってどこにあるのだろう。『恐怖の都市伝説』(仮名)だってこれ見よがしのこわがらせをまといつつ、核にあるものは同じような気がするのだけど。2013/07/01
yuna☆
7
身近ながらも遠かった(気持ち的に)本書。最近、度々遠野に足を運んでいるうちに、次第に興味が湧いてきたので読んでみた。読んでみて驚いたのは、単なる昔話と思っていたのに、地名や人名が具体的に記載されており妙にリアリティを感じること。しかも、何十年も前の話という事でもなく、10年前とか、○○さんが小さい頃の話~とか、先の登場人物が別の話で出てきたりして、この摩訶不思議な出来事がもしかして実際にあったのかもしれない、思わずそんな気がしてくる。当時、実際に生で聞いていたら、そりゃあ熱っぽく広めたくなるよなと思った。2018/08/24