内容説明
今日から明日へと壊れてゆく地球都市の、世紀の終わりの光景に鋭く皮膚をさらして、新鮮に彼方へ超える“予感”の詩歌。
目次
1 あと三千日
2 ベルリン
3 砂糖菓子の力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう
24
お借りした本。タイトルからして恋愛の小説かと思いきや、まさかの短歌。タイトルからしてときめくのかと思いきや、甘くないような悲鳴をあげているような。念を感じるような作品たち。「誰よりも きれいな死体に なるだろう それが理由で 愛した少女」「玉ねぎの せいなら声まで 出すことは ないんだけどでも せっかくだから」2015/05/09
双海(ふたみ)
11
今日から明日へと壊れてゆく地球都市の、世紀末の光景に鋭く皮膚をさらして、新鮮に彼方へ超える予感のする詩歌たち。著者独特の作品世界が広がる。「前に立つまろやかな足/伝線のすすみゆくさまぼんやり見ている」「美しいくぼみを持っていることを/欠落とする世の人もあり」「するするとびわの薄皮ぬがすとき/少女のようなうすい香がたつ」2023/06/17
rinrin3
1
『ベッドサイド』が大好きだった大学時代。久しぶりに彼女の作品を読んだけれど、なんだか丸くなったなぁと思った。2013/12/27
Mimi Ichinohe
1
あとがきで定型にこだわらない旨を書いているのですが、たしかに破型の観念的な歌たちでした。「足の下を残して砂をさらう波思いがけない強い力で」・・・確かに思ったよりも強い力だ。「はじまってしまう一日べかべかの洗面器に顔をつっこむ」…べかべか。「わたしが出て行きましょうか、と囁いてみるいちばん離れた部屋にいるとき」…どうゆうシチュエーションかわらかないけど、いちばん離れた部屋だから伝えるつもりのない言葉の呟き。「美しいくぼみを持っていることを欠落とする世の人もあり」…えくぼ? 2013/10/12
ちさこ
1
それが正しいというわけではないけれど泣いているよりいいかもしれない2013/01/16
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- 和書
- クエチアピンを使いこなす