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出版社内容情報
《内容》 本書の目的とするところは,篩骨および前頭骨に発育するすべての含気腔について,中鼻道あるいは上鼻道に至る換気排泄路の“道筋”を理解し,占有する空間を認識するだけでなく,その連続性についてもイメージできるようにすることにある。含気腔の発育経路については,“含気ルート”といった概念を用いて分類し,これによっていずれのルートから,どのような含気腔が発育する可能性があるかを示してある。また,通常は目に見えない含気腔を視覚的に認識できるよう色付けし,コンピュータグラフィックスとして描出した。効果的かつ安全な手術を行うための最良のアプローチは,解剖学的な理解があって初めて可能となる。本書によって,だれもが容易に副鼻腔解剖(骨ではなく含気腔)をイメージすることが可能となり,また手術手技の改良が促されるのなら,その目的はほぼ達成されたと考えている。
《目次》
Part 1 手術解剖
1)基本骨構造の構築
2)篩骨迷路の発達-含気ルート
含気ルートの起源と基本含気腔配列/篩骨最前部領域の含気形成/篩骨中央部領域の含気形成/後篩骨洞の含気形成
3)篩骨迷路の構成
篩骨最前部領域の含気腔構成/篩骨中央部領域の含気腔構成/後篩骨洞の含気腔構成
Part 2 手 術
1)慢性副鼻腔炎の手術-Targeted Endonasal Sinus Surgery
慢性副鼻腔炎の病態/手術の概念/手術操作
2)補足的な手術
ESSが不成功に終わった前頭洞に対する二次的な手術-内視鏡下拡大前頭洞手術/上顎洞難治性病変に対する二次的な手術-骨膜を保存した病変の切除/蝶口蓋動脈由来の出血に対する手術-内視鏡下