小児人工内耳

小児人工内耳

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  • サイズ B5判/ページ数 150p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784307370639
  • NDC分類 496.6
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》  先天聾児を含む幼小児の場合,人工内耳による聴力の獲得は,同時に表出言語の発達にリンクしており特別な意義をもつ。脳の可塑性の臨界期とも密接に関係しており,逆にこの時期を大幅に過ぎて人工内耳の装用を開始した例では,言語の理解,表出は困難となる。
 このように小児人工内耳は従来の成人例のそれと基本的に異なっており,早期の装用開始とリハビリテーションが患児の将来の就学や職業をも左右する重大な意義をもつ。また人工内耳機器の改良も着実に進んでおり,埋め込み部の小型化,ソフトと電極の改良による聴取成績の向上,さらに耳掛け式プロセッサーの導入などによって,小児人工内耳を推進する条件は整いつつある。
 本書は,適応決定のための聴力の判定,適切な手術時期,小児例に特有の手術法,術後のマッピングやリハビリテーション,さらには教育システムの確立などの,小児人工内耳を進めてゆく上で解決すべき多くの課題について,その最新情報をまとめた。
(序より)    

《目次》
[1]小児人工内耳の意義と課題
言語の聴取成績について/表出言語の発達面から/手術時期について/難聴の判定について/知的障害/小児人工内耳の倫理/小児人工内耳の費用効果
[2]適応検討のための検査
医学的検査/聴覚医学的検査/補聴器の装用効果評価/言語発達検査/心理学的検査/人工内耳の効果に関連する要因の検討/臨床プログラム
[3]聴覚検査,補聴効果などの判定
聴性行動による検査/遊戯聴力検査/純音による聴力検査/他覚的聴力検査/後迷路機能検査/補聴効果の測定
[4]発達検査
発達検査の必要性/難聴児の発達検査上の問題点/難聴児の発達検査の特徴/人工内耳装用児への発達検査の実際/行動評価/検査と評価
[5]幼小児の人工内耳手術(困難例,奇形例を含む)
小児人工内耳手術適応に関する現在の考え方/人工内耳機器の進歩/手術前検査/手術手技/手術後のリハビリテーションの諸問題
[6]小児のマッピング(NRT,ESRを含む)
マッピングの基本/ストラテジー(strategy)の選択について/場面ごとの実際の手順について
[7]マッピング(自他覚的検査による)
初期のマッピング/通常のマッピング
[8]聴き取り成績の評価
聴取検査の際の検討事項/聴取検査の種類と方法の実際
[9]就学前小児の術後成績
就学前小児の術後成績/人工内耳埋め込み初期における聴取能の変化/人工内耳埋め込み後の長期成績
[10]言語の発達
難聴児の療育方法/人工内耳装用児の聴覚と言語の発達
[11]小・中学校との連携
教育機関とのやりとり/人工内耳を装用した子どもたちのその後
[12]教育機関(聾学校を含む)との関係・進学に関する援助
連携の実態とその試み/連携を促進するために
[13]ハノーバー小児人工内耳センターの紹介
CIC Wilhelm Hirte Hannover/センターのスタッフ/CICの重点課題/人工内耳手術後の基礎的訓練

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