出版社内容情報
すべての眼科医・内科医・外科医に必要な神経眼科診療のノウハウを40年の臨床経験から徹底解説。
神経眼科は,眼を中心とした所見から原因となる神経疾患の診療を行う分野である。神経眼科ほど理論的に診断できる分野はなく,症状を正確に把握すれば病巣局在や原因までも知ることができる。このように,神経眼科は眼科医は勿論のこと,すべての医師にとって必須の分野である。本書では難解な神経疾患において,徹底した問診と自分の眼と手を駆使した診察によって,いかに診断に導くかを体系立てて学ぶことができる。
Chapter1神経眼科疾患の特徴
A.神経眼科の特徴
B.神経眼科に必要な知識
Chapter2問診の要点
A.眼球運動異常
B.眼瞼異常
C.眼球突出
D.瞳孔異常
E.視神経・視路異常
Chapter3基本診察
A.眼球運動の診察
B.眼瞼の診察
C.眼球突出の診察
D.瞳孔の診察
E.視神経・視路の診察
F.その他の神経症状の診察
G.一般眼科検査
Chapter4眼球運動疾患
A.核・核下性眼球運動障害
B.核上性水平眼球運動障害
C.核上性垂直眼球運動障害
D.その他の核上性眼球運動障害
E.先天眼球運動制限
F.複視の治療
Chapter5眼振と異常眼球振動
A.眼振の分類
B.病的眼振
C.視運動性眼振
D.異常眼球振動
Chapter6外眼筋疾患
A.外眼筋肥大を示さない外眼筋疾患
B.外眼筋肥大を示す外眼筋疾患
Chapter7眼瞼疾患
A.眼瞼下垂
B.瞼裂開大
C.眼瞼の痙攣性疾患と開瞼失行
Chapter8眼窩疾患
A.眼窩腫瘍
B.眼窩炎症性疾患
C.眼球陥凹をきたす疾患
Chapter9海綿静脈洞疾患
A.血管性疾患
B.炎症性疾患
C.海綿静脈洞腫瘍
D.海綿静脈洞付近の症候群
Chapter10瞳孔疾患
A.視神経障害の検出
B.瞳孔異常
Chapter11視神経疾患
A.乳頭浮腫
B.視神経萎縮
C.視神経疾患
D.視神経疾患診察の留意点
Chapter12視路疾患
A.視路病変
B.大脳性高次機能障害による視覚異常
索引
【著者紹介】
日本大学医学部視覚科学系眼科学分野