出版社内容情報
新しいエビデンスに基づいて全般的に改訂,新規項目も収載。
胃手術法の定義を更新し,新しいエビデンスに基づいて腹腔鏡下胃切除術の適応,内視鏡適応拡大治癒切除の条件,化学療法のアルゴリズムなどを改訂した。さらに新項目として,食道胃接合部癌の手術法とリンパ節郭清,手術後のクリニカルパスとフォローアップのモデルを記載,また,切除可能な転移を有する
胃癌の治療方針と標準レジメンの適応が困難な化学療法に関してはクリニカル・クエスチョンを設定して回答と解説を加えた。
I章 本ガイドラインについて
1.胃癌治療ガイドラインの目的と対象
2.作成主体
3.作成の基本方針
4.ガイドラインの公開と利用の仕方
II章 治療法
A.治療法の種類と適応
1.日常診療で推奨される治療法選択のアルゴリズム
2.日常診療で推奨される進行度別治療法の適応
3.臨床研究としての治療法
B.手 術
1.手術の種類と定義
2.胃の切除範囲
3.リンパ節郭清
4.食道胃接合部癌(長径4cm以下)
5.その他
6.再建法
C.内視鏡的切除
1.内視鏡的切除の種類
2.内視鏡的切除における標本の取扱い
3.内視鏡的切除の適応
4.内視鏡的切除の根治性
5.EMR/ESD後の治療方針
D.化学療法
1.適応の原則
2.推奨される治療レジメン
3.化学療法の実際
E.術後補助化学療法
1.適 応
2.S-1補助化学療法の実際
F.緩和ケア
G.胃癌手術後のクリニカルパス
H.胃癌手術後のフォロ-アップ
III章 資 料
A.クリニカル・クエスチョン(CQ)
CQ1:大動脈周囲リンパ節に転移があると診断された胃癌の治療法
CQ2:肝転移があると診断された胃癌に対する治療方針
CQ3:腹腔内洗浄細胞診陽性胃癌の治療方針と原発巣切除後の化学療法
CQ4:術後補助化学療法施行中または終了後早期再発例に対する化学療法
CQ5:高度腹膜転移による経口摂取不能または大量腹水を伴う症例の化学療法
CQ6:高齢者の切除不能・再発胃癌に対する化学療法
CQ7:HER2陽性胃癌の二次化学療法
B.生検組織診断分類(Group分類)の取扱い
1.生検組織診断分類(Group分類)
2.Group分類に用いられる病理診断のアルゴリズム
3.Group分類への推奨される臨床および病理の対応
4.Group分類に対する病理および臨床対応表
C.文 献
1.外科治療に関する論文
2.内視鏡治療に関する論文
3.化学療法に関する論文
D.日本胃癌学会全国登録資料
索 引