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出版社内容情報
《内容》 がんの治療というと可能であれば外科的手術ということになるが高齢になると体力的,合併症などの制約から手術が難しいことも少なくなく放射線治療の出番が必然的に増えてきている。その放射線治療もコンベンショナルのリニアックによる外照射に加えて重粒子治療を始め定位放射線治療,IMRT,種々の疾患特異的小線源治療など精度の高い放射線照射技術が出現してきており,高齢者のがんに限らず若年者のがん患者に対しても手術に代わる,ときには手術を上回る治療法としての位置づけがなされている領域も出てきている。しかし,高精度の放射線治療には高度の装置と精度の高い品質管理が必要でまだまだどこでもできるというわけにはいかない。
本書はグリーンマニュアルとして慶應義塾大学病院およびその関連病院を中心に日頃行っている放射線治療の実際を各疾患別にまとめたものである。ぜひ放射線治療の際に参考にして頂きたい。
《目次》
■おもな内容
●総 論
放射線治療の特徴/放射線治療の適応と評価/放射線生物学の基礎/放射線治療の物理学/照射技術/IMRT/定位照射/放射線治療と併用療法(手術,化学療法)/小線源治療/粒子線治療/統計とデータベース/放射線治療のQA/QC/放射線による有害事象とその対応
●各 論
中枢神経 1. 膠芽腫,退形成性星細胞腫 2. 低悪性度星細胞腫 3. 乏突起膠腫 4. 脳室上衣腫 5. 髄芽腫 6. 髄膜腫 7. 松果体部腫瘍 8. 下垂体腺腫 9. 頭蓋咽頭腫 10. 聴神経腫瘍 11. 脊索腫 12. 悪性リンパ腫 13. 脳幹腫瘍 14. 脳転移 15. 髄膜転移,髄液播種 16. 脊髄圧迫症候群/眼球・付属器 1. 基底細胞癌・扁平上皮癌 2. 皮脂腺癌 3. 涙腺癌 4. 脈絡膜原発悪性黒色腫 5. 悪性リンパ腫 6. 網膜芽細胞腫 7. 視神経膠腫 8. 横紋筋肉腫 9. 転移性脈絡膜腫瘍 10. 有害事象/頭頸部 1. 頭頸部癌の放射線治療の共通事項 2. 舌癌 3. 口腔癌(舌癌を除く)4. 上咽頭癌 5. 中咽頭癌 6. 下咽頭癌 7. 喉頭癌 8. 上顎洞癌 9. 唾液腺腫瘍 10. 原発不明頸部リンパ節転移癌/甲状腺 1. 甲状腺癌 2. 甲状腺悪性リンパ腫/肺・縦隔 1. 非小細胞肺癌 2. 小細胞肺癌 3. 胸腺腫 4. 胚細胞腫 5. 転移性肺癌 6. 上大静脈症候群/乳腺 1. 乳癌/消化器 1. 食道癌 2. 胃癌 3. 肝細胞癌 4. 肝転移 5. 胆道(肝外胆道系原発)癌 6. 膵癌 7. ファーター乳頭部腫瘍 8. 結腸癌 9. 直腸癌 10. 肛門癌/泌尿・男性生殖器 1. 腎細胞癌 2. 腎盂尿管腫瘍 3. 膀胱癌 4. 精巣腫瘍 5. 前立腺癌 6. 陰茎癌/女性生殖器 1. 子宮頸癌 2. 子宮体癌 3. 卵巣癌 4. 腟癌 5. 外陰癌/悪性リンパ腫 1. ホジキンリンパ腫 2. 非ホジキンリンパ腫/小児腫瘍 1. 白血病 2. 小児ホジキン病 3. 小児非ホジキンリンパ腫 4. ウイルムス腫瘍 5. 神経芽腫 6. 横紋筋肉腫 7. ユーイング肉腫(PNETを含む)8. 網膜芽細胞腫/骨・軟部・皮膚 1. 骨腫瘍 2. 骨転移 3. 軟部腫瘍 4. 皮膚腫瘍 5. 転移性皮膚・軟部組織腫瘍 6. その他/良性疾患 1. バセドウ病眼症 2. 血管腫 3. 木村病 4. 加齢黄斑変性症 5. 脾腫,脾機能亢進症 6. 翼状片 7. ケロイド 8. 血管内放射線治療/UICC新分類