出版社内容情報
《内容》 推薦の言葉より
大阪消化管撮影技術研究会では,4年前に研究成果を『上部消化管造影臨床画像評価法』として出版した。消化器科専門医の私が読んでも素晴らしい出来映えであったが,その内容をめぐって大きな反響を呼び,たちまち書籍は完売したそうである。本書は前著の精神を基本に,各論を充実させ,どうすれば良い写真が撮影できるか,その読影のポイントはどこにあるのか等を,詳細かつ具体的に記述した内容に改め,再び世に問おうとする書籍である。臨床現場の者でなければ書けないような名人芸のテクニック,コツなどが余すところなく記述されており,さらに理解しやすくまとめられた書籍である。まさに放射線技師からみたX線撮影と読影の真髄が込められた傑出した書籍である。このような立派な内容が大阪X線診断学派によって完成されたことは称讃に価する業績であり,研究会の熱気を知る私にとっても非常に嬉しい。
多田 正大(多田消化器クリニック・東邦大学消化器内科客員教授)
《目次》
■目 的
■理 念
■構 成
■評価用紙
■運 用
評価者/被評価者/評価の手順
■評価の基準(目安)
過形成様粘膜と非過形成様粘膜
画像評価基準フィルム-粘膜描出能評価
画像評価の目安-病変描出能評価
■評価の実際
区域描出能評価の実際
粘膜描出能評価の実際
病変描出能評価の実際
■胃針金模型
胃針金模型(短軸板型)作成マニュアル
胃針金模型の使用
内容説明
今や消化管造影検査の担い手は放射線技師と言っても過言ではない。かつて「撮影は技師、読影は医師」という時代もあったが、読影からいまやレポートを書く時代へと変貌してきている。この流れに逆らうことは後退を意味することを、私たちは肝に銘ずる必要がある。本書は病変の拾い上げから一歩進んで、病変の精緻な描出にも言及し、病変描出能の評価基準を設けている。今後のレポート作成にあたっても大いに役立つものと確信する。大阪消化管撮影技術研究会は発足以来「一人でも多くの救命可能な癌の発見」をモットーにして、撮影技術の向上には読影能力の向上が不可欠であるとして毎月例会を開催し、来年度で20周年を迎えようとしている。この危機的な状況の中で、私たちが送り出した本書が消化管造影検査に携わる全ての人々の手にわたり、検査精度の向上に寄与し、上部消化管癌の早期発見に結実することを願って止まない。
目次
1 目的
2 理念
3 構成
4 評価用紙
5 運用
6 評価の基準(目安)
7 評価の実際
8 胃針金模型
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